X-ファイル シーズン7の16の情報・感想・評価

エピソード16
キメーラ
拍手:1回
あらすじ
高級住宅地で何一つ不自由なく暮らす主婦が行方不明になった。捜査にあたったモルダーは、不気味なカラスが出現し、鏡が割れた事実に邪悪な存在が関与していると推理する。
コメント3件
HalloweenGirl

HalloweenGirl

完璧の仮面の下に潜む、女性の怒りと孤独のホラー。 モンスターよりも、人の心がいちばん怖い―― 🪶🐦‍⬛ 恐怖の象徴=カラスと鏡 このエピソードは、明確な「怪物」が出てくるのに、その正体は明かされるほどに現実的で、精神的に恐ろしい。 カラスは“邪悪の予兆”として登場するけど、実際には誰かが霊を呼び出したんじゃなくて、心の中に“怪物”を育ててしまったという描写がリアル。 鏡って普通は「真実を映すもの」だけど、この回では“見たくない自分の姿”を見せてくる。 → 怪物の正体が「自分自身」だと知った時のゾッとする恐怖は、まさに心理ホラーの極み。 エレンというキャラクターの悲劇 エレンは一見完璧な母親。でも実際は、 夫に愛されていない。 子どもを“つなぎとめ”の手段として使った そんな孤独と自己否定の塊のような女性だった。 彼女が自分の怒りを表に出せなかったことで、人格が壊れ、怪物が生まれた。 つまり、誰にも本音をぶつけられなかった人間の末路が、あの恐ろしい存在だった。 💔 夫フィルのクズっぷりがトリガー 不倫しておいて、妻の異変を「ストレス」で片づけ、しかも被害者ぶるという……。 あれはモンスター生まれて当然笑 むしろ、モルダーがもっと早く正体に気づいてくれてなかったら、さらに人が殺されていたかもしれない。 👁️Coralineっぽさとダークフェミニズム 「Coralineのボタン魔女に似てる」 鏡に映るあの化け物の見た目とかもなんか少し似ててゾクッとした。 『Coraline』のボタンの魔女=Other Motherは、一見すると理想の母親。 美味しい料理を作ってくれて、甘やかしてくれて、「あなたは特別」って言ってくれる。 でもその裏には、支配・依存・欲望しかなかった。 彼女は「子どもに尽くすママ」の仮面をかぶった、魂を喰う魔女だった。 でも怖いのは、その姿が“コララインが本当に望んだ姿”でもあったこと。 「現実のママが冷たい」っていう不満や寂しさが、あの“完璧すぎるママ”を呼び寄せた。 夢が現実になったとき、それはただの“罠”になる。 だからこそ彼女は怖い。 優しさに見せかけた依存の化け物。 🪞Xファイルのエレン:理想の中で壊れた女 エレン・アダリーは、現実世界で「完璧な妻・母・保安官の妻」として生きていた。 美しい家、立派な夫、子どももいる―― でもその裏では、愛されず、裏切られ、誰にも本音を言えず、孤独に押しつぶされていた。 彼女は「愛されないなら、子どもを持てば繋ぎ止められる」と思い、妊娠を選んだ。 それでも夫は浮気し、周囲は嘘で満ちていた。 耐えきれなくなった怒りや嫉妬は、やがて彼女の中で怪物となって現れる。 鏡に映った恐ろしい姿。 人を殺す“もう一人の自分”。 でも彼女自身は、それを自分だと気づいていない。 心の中にある「認めたくない自分」が、モンスターとして暴走していた。 共通点: Coralineの魔女の正体は子供たちの願望の化身で、Xファイルのエレンの怪物の正体は、自分自身の影だけど、 「理想の母・理想の女性」という幻想が、女性たちを壊していく。 👮 そしてスカリー置いてきぼり(笑) このエピソード、スカリーが暖房なしでずっと張り込みしてたの、地味に笑える😂
tai

tai

🐦‍⬛ 鏡 避妊ピル 霊界の住人 🔑 ジキル&ハイド
おーちゃん

おーちゃん

このコメントはネタバレを含みます

怖すぎる( ̄▽ ̄;) 「スプリット」だね
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