バーニング

翳りゆく夏のバーニングのレビュー・感想・評価

翳りゆく夏(2015年製作のドラマ)
3.5
読書メーターによると2008年に原作を読んでいたがさすがに昔すぎて内容はほぼ覚えておらず、純粋に事件もののミステリーとして楽しんだ。なんとなくアマプラで1話を見始めたのに気づいたら最後まで終わってた。

子どもの誘拐を題材にした群像劇仕立ての作品だと横山秀夫の『64』を思い出すが、主な舞台が警察ではなく新聞社なのでロクヨンほど硬派ではなくカジュアルな場面も多く、原作は著者デビュー作なのでやや文章が読みづらかった記憶があるが、豪華キャストで連続ドラマ化されたのは原作にとって幸運だったと思う。

キャストについてはどれも面白かったが、箱ヘル風俗嬢役の前田敦子が割とよかったと思う。初対面だった梶との会話のやりとり、風俗あるあるだなと思いつつ(質問されるのが一番嫌なの、のところ)別れ際に不意にキスを迫るシーンなどが自然体でうまいなと思った。そして他の人も指摘しているように門脇麦はさすがですね。2015年にもうこの完成度だったんだなあと。
バーニング

バーニング