takanoひねもすのたり

翳りゆく夏のtakanoひねもすのたりのレビュー・感想・評価

翳りゆく夏(2015年製作のドラマ)
3.7
「皮肉な巡り合わせですね」

20年後に明らかになる新生児誘拐事件の謎。

硬派なドラマ。
20年経過した事件を掘り起こすという、風化寸前の事件の再現という難題と、話を聞きに行くにも当時の関係者の傷を抉ったり嫌われそうな役回りを、渡部篤郎さんが持ち前の飄々とした雰囲気で重すぎず、軽くなり過ぎず、バランスの良い演技で全話を通し。

真犯人は途中で察しがつくものの、以後もそれの確認作業とチラとも思わずにがっちり見入ってしまった。

菅田将暉くん演じる役の未来は、予想だと、たぶん本当の両親と面会→「でもオレは武藤俊治だから」とか言って司法試験も頑張って合格するに違いない。君にさちあれ。