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悪との距離のもーーーのレビュー・感想・評価

悪との距離(2019年製作のドラマ)
4.4
無差別殺人事件に関する人たちの話。

滅多にない価値ある作品だと思う。
オープニングの演出がかっこいい。

犯人の家族
犯人の弁護士
事件で息子を亡くした報道局副部長
そして統合失調症の男性とサポートする姉
精神科医夫婦
と、1人でも十分作品になる人物たちにスポットが当たっている。

許せない、怖い、なんで自分が、自分の人生を生きたい、支えたい、離れたい・・・
色んな感情が溢れていてどうしていいか分からなくなった。
でも現実はまさにそうだ。
どれも理解できるが、全てに越えてはいけない感情の一線があると感じたし、それが人権なのかもしれない。


最近NHKの100分で名著で中井久夫さんの「分裂病と人類」についての放送を見たばかりだったので、統合失調症についてのシーンも印象的だった。