babaちゃん

悪との距離のbabaちゃんのレビュー・感想・評価

悪との距離(2019年製作のドラマ)
5.0
Amazonにレビューしたもの貼り付け
2020年6月13日に日本でレビュー済み
このドラマは衝撃です。
無差別殺人事件の被害者家族・加害者家族・人権弁護士と家族・報道の在り方・
精神疾患の医療関係者などをシンクロさせながらの群像ドラマ。
それぞれの立場を薄っぺらな描き方ではなく、丁寧に掘り下げ、
しかも出てくる人は善き人ばかりなのに(同じセリフがありまさしく同感)切なく重い。
俳優女優さんたちが自然で好感が持て、まるで当人のよう。
こんなにちゃんと社会の在り方を問い 向き合ったドラマを観たことがありません。
他者をを理解し共感し寄り添うことは難しいけれども、少しずつ実践できたらと思える。
物語の中にある希望は観るものにも託される。
脚本力すごいなあ!う~んと唸りながら観ました。

脚本最高!と思い調べたら、私の大好きな映画『先に愛した人』の脚本家でした。
監督もこれまた好きな映画『この街に心揺れて』(台湾発メトロシリーズ大橋頭駅)の監督です。
台湾映像文化の質の高さ良さを感じました。それに比べ日本の…と嘆きたくなりましたが
本国と同時期に鑑賞でき、どこの国で作られようと良いのだ。
様々な意味で世界はボーダレスであるとしみじと思いました。
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