人型ロボットが実用化された近未来。ヤバいプロトタイプが逃げ出して起こる騒動に巻き込まれていく男とその家族、というブレードランナーを思わせる設定のSFサスペンス(ご丁寧にも『Do Androids Dream of Electric Sheep?』を読む場面が度々ある)。 ロボットは普及していても空飛ぶ全自動の乗り物などはなく、人がクルマを運転して携帯端末で通話や送金や暇つぶしのゲームをするという、見ている自分がいる世界に近い未来のような世界観がすごく良かった。ロボットと関わる夫婦や親子の問題から過激派組織と巨大企業の陰謀まで色んな事件が次から次へと起きて飽きさせず、面白くて全話一気見してしまった。
黒幕以外はそれぞれの大切な人を守りたいという動機で行動しているのに結果として悲劇が起きるのが皮肉だった。人はかくも愚かなもの、ではロボットは「人よりも良いもの(=原題Лучше, чем люди)」なのかという問いが繰り返されていく。 バルスがなぜロボットを憎むようになったのかという過去も知りたいし、ラストシーンはその後を見たくなったし、続編を作ってほしい。 最終話のエンドロールは軽快で楽しくて、ハードな話を一気見した疲れが癒された気がした。