yoshiyuki

本気のしるしのyoshiyukiのレビュー・感想・評価

本気のしるし(2019年製作のドラマ)
4.7
不器用で欠陥を抱える人間が、「本気のしるし」を相手に見せつけることで、地獄に落ちるが逆説的に解放されていく。そういった物語であると本作は感じられる。

本作で頻出する台詞として、「頭の中で警報が鳴り続けているんです」というものがあるが、登場人物の頭の中で鳴り響く警報の先には、代償はあっても、いつも幸せが存在した。惰性に生きる暮らしの中で、地獄を経験してもなお、辻は浮世を通じて幸せを追い求めた。

地獄を経験する人間達を客観視し、自分自身の現象に重ね合わせてしまう、そんな恐ろしい恐怖作品であった。
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