宮下小鳥

青天を衝けの宮下小鳥のレビュー・感想・評価

青天を衝け(2021年製作のドラマ)
3.0
100点満点の人生なんてないんやな。

どんなすごい人、立派な人も、すんなり成功に導かれてるんじゃない。
間違ったり、失敗したり、上手い事いかなかったり、回り道をする時もある。
あっちの道へ行ったり、こっちの道へ行ったりする事もある。

栄一は最後、中国への義援金をたくさん集めたけど、それが届けられる事はなく、おまけに中国と戦争をする事になる。
アメリカでの移民の問題に10年以上取り組んだけど、移民排斥の法律が出来てしまう。

それが上手くいかないまま亡くなる。

これが作り物の話ではなく、本当に生きていた人の話なんやな、ということを痛い程感じた。

みんなが幸せになる様にと、それを目指して頑張った人。
全ての原動力は、みんなの幸せ。
そんな栄一が頑張ったその一番未来に私達が生きている。
栄一だけじゃなくて、慶喜、円四郎、西郷さん、大隈さん、とかとかたくさんの人が頑張ったその一番先っぽで私達が生きているんやな。

みんなの幸せを願ってずっと、最後まで動き続けた人。

私も毎日命を燃やしていきたい。

栄一に比べたら小さい炎やけれど…

そう思う気持ちを与えてもらった作品でした。
宮下小鳥

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