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左ききのエレンのkureaのレビュー・感想・評価

左ききのエレン(2019年製作のドラマ)
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私は割と好きでした。

光一が人間くさくてリアルで
見てて彼は私だって
思えてきた部分もあった。
映像だけじゃなくて
それぞれの感情すらも
なんだかエモかった。

何かに追われたり不安になったり
劣等感を持ったり葛藤したり
そういう瞬間絶対生きてて1度は
あるよね。

刺さるセリフもあった。
特に神谷さんはいいこと言ってたよね。

"俺たちは天才にはなれなかった。
でも天才と対等な関係になって
最高の作品を作ることはできる。
天才と同じ景色が見れるんだよ"

最近、自分の将来とか今の現状を
考えて不安になって無力感と罪悪感に
襲われて翌日寝込むくらい
泣いた日があった。
自分今何してんだろ、この時間なんなんだ
ってめっちゃ思う。
自分には何もなくて空っぽで
幼少期からずっと自分という存在そのものが
コンプレックスで
周りの人が完璧でみんなすごい人に見える。

だけど何者になれなくても
何者かになれてる人と
同じものを見れるチャンスはあって
必ずしも天才とか何かになる必要は
ないのかなって思った。

最近悩んだ時、今の自分の人生は
普通にも満たない人生な気がしてた。
だから普通の人生じゃヤダってのも
痛いくらい刺さったし
今の役割のない状態の自分は
退屈でつまらなくて
何もしてないゴミでクズとしか思えなくて。
だけど感情はあってこうしたいってのも
目標もある。

だから最後のエレンの
"本気出し尽くしてダメだったら諦めていい
でもまだ少しでも何かできることが
あるならやれよ、信じろ"
"たとえ何かになれなくても描けよ"
が最後の最後でハッとさせられた。

私はまだ怖がるだけ怖がって動いてないから
やり始めても不安に押しつぶされるけど
完璧な100の人間はいなくて
それはどんな才能があろうと
天才だろうと上には上がいるように
100の完璧なんかないから
怖がって不安になるのを辞めること、
常に100を求めることを辞めることから
始めたい。まだまだ序の口だけど。

自分の仕事で喜怒哀楽を示さないのが
大人じゃないし時にはそれを示したとしても
何かをやってるからこその感情だから
時に辛くても悲しくても
自分なりにできることを見つけたい。
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