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ディキンスン ~若き女性詩人の憂鬱~ シーズン2のカルピスのレビュー・感想・評価

3.4
史実とフィクションの組み合わせが上手いですね。
S2では遂に母親が寝込んでしまうのか!って思ったら、そんな話は一切無く、今シーズンも母は元気に活躍してましたね。
そのお陰でヘンリー・スタインフェルドさん演じるエミリ・ディキンスンの詩人としての名声か恋か?などの人生に揺れ動く話が中心となった構成でした。
その中で確実に近づく南北戦争の兆しがS1以上に濃く描かれてもいる。

その影響もあってか、S1の時よりはっちゃけ感は少し薄く、面白い展開はあったりはするが、全体的に人物関係や戦争などで話が重くなってる感じはしますね。
エミリもS1では毎回スーや妹、友人達と集まっていろんな遊びをしてたけど、今回では控えめで彼女自身のスーへの想いや詩人としてどうやったら世間に知られるだろうか?とゆう焦り、そして新キャラクターであるサム・ボウルズの登場により、エミリの恋と名声の物語が展開されて、なかなか余裕のない苦悩するエミリの姿を見るのが多かった印象でした。

一応、スーが毎回サロンを開いてたりする描写はあるけど、はっちゃけ感は特になくて、社交の場として彼女の社交性の才能が見れる感じではありました。
あと、スーのドレスが毎回素敵でしたね!
定番の洋風のドレスも何着も出てきて、どれも素晴らしいし、オリエンタルなドレスもあって、それら全てを見事に着こなすスー役を演じるエラ・ハントさんの可愛らしさにやられますな。

史実ではエミリと兄の関係がこの頃からあまり良くない方向に進むらしいが、母親の病と同様にこのドラマではそうゆう展開はなくて、逆に兄との関係はさらに信頼を深めた展開がありましたね。
ただ!
エミリとスーとの関係も最後に深まってしまったので、S3では兄との関係にヒビが入ってるかもしれませんね。
南北戦争も始まってしまうので、S3はそこまで楽しいエピソードはないのかもしれない。

ま〜今シーズンの1番の笑いどころエピソードは7話のみんなでスパに行くのは面白かったでしたね。
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