たわーりんぐいんふぇるの

華政(ファジョン)のたわーりんぐいんふぇるののレビュー・感想・評価

華政(ファジョン)(2015年製作のドラマ)
3.8
朝鮮王朝でもっとも評判の悪い朝鮮第14代王・宣祖から、更にその上をいく外道、朝鮮第16代王・仁祖の時代の物語。
屈辱を忘れるなと、この時代を題材にする作品は多く、朝鮮第17代王・孝宗は「推奴~チュノ~」に続きます。

主人公である貞明公主は、洪柱元(ホン・ジュウォン)とは実在する本当の夫婦で、3歳年上の姉さん女房になります。
ドラマでは日本に来たことになってますが、実際の貞明公主は光海君が「西宮」に警戒所を置き監視していたため、自由に出入りすることはできませんでした。
そこで貞明公主は「西宮」で死んだことにして、幽閉生活を送りながら、書道に専念します。
結果、韓石峰の筆法の習得し、朝鮮最高の女流書道家として名を残すまでに腕を磨きました。
ドラマ冒頭のタイトル「華政」の題字は、幽閉中の貞明公主自身が書いたものです。
また、洪柱元との間にもうけた子らは、時代の節節で登場することにもなります。

以下、正直な感想です。(好きな人□m(__)m□)
イ・ヨニには荷が重い、華政のサムネを見てずっと避けてきました。
「ミス・コリア」は良かったけど。重たい時代劇には向いてないと思います。
それ以上に、シン・ウンジョンも役に合ってないので、キャスティングミス。なんか、イロイロやったけど、ダメだった時の最終結果みたいで、可愛そうな役柄。

事あるごとに仁王立ちしてそこにいる、ワケワカメの顔面ドアップ。
脚本・演出もアマアマで、トンイの劣化版焼き直しって感じ。
ここ一番の貞明公主の立ち回りが軽く、知的さにかけ愚かで酷すぎる。
若手中心のラブコメディーと、ベテラン中心の骨太時代劇をまぜこぜにした感じ。路線がぶれててもったいない、骨太でいって欲しかった。

良かった点としてロケを日本でやったのか、関所に「あらためばばぁ」までいてびっくりしました。
洪柱元がちょんまげ姿で硫黄の取引をする相手、イダチ役の大谷亮平さん。韓国の作品にも出てるので韓国語がホントにうまい。
考証をしっかりしてたので、日本人スタッフが入ってるのか。

でも、やっぱり、若い主演トリオとベテラン俳優のコントラストがもったいない。
話数からすると大作なので骨太路線でいって欲しかった。