ある日、倫子は知り合いの京友禅絵師・浅川百葉(河野由佳)に招かれ、彼女の父親で京友禅絵師として有名だった浅川万葉(長門勇)の追悼展示会にアシスタントの四郎(丸山隆平)と共に出掛ける。万葉は三ヶ月前に亡くなっていたが、それは自宅の一室で遺書も残さずの自殺だった。展示会を訪れた倫子と四郎は、百葉や百葉の弟の葉二郎(伊達暁)と挨拶した後、早速、万葉の作品を観覧する。ところが、一人の女性客が展示作品の着物に袖を通している姿を眺めていると、なんとその着物の着付け終わった模様から「殺される」という文字が現れる!! 百葉からその着物が万葉の最期の作品だと聞いた倫子は万葉の死がただの自殺ではないと感じ、馴染みの狩矢警部(西岡徳馬)にそのことを告げる。