mariA

ミセン-未生-のmariAのレビュー・感想・評価

ミセン-未生-(2014年製作のドラマ)
5.0
人生って、情けなくてみっともなくて、思い通りにいかない。育つ環境が恵まれていたって、それは幸せとは比例しないし、逆もまた然り。
ミセンを見ると、泥臭くても真面目に一生懸命生きるチャングレに感情移入して、絶望的な状況でも少しは分かってくれる人がいたり、ほっそい道でも開けそうになるのではと希望が持てる。
同期の3人もそれぞれ上司に恵まれず追い込まれていくので見ていてつらい。何かをわからせるためにそこまで意地悪しなくてもいいじゃないかって思いながら、飲み込んだ言葉を思うと胸が痛んだ。
チャングレは成長する。周りを巻き込みながら。自分に自信がなくて、そこに付け込まれて笑いものにされて来た彼が、人を頼ることを覚え、自分の殻を破っていく中でチャングレに惹かれていく人たちの姿に感動を覚える。
ドラマの最初、中盤、ラストにでてくる走りまくるチャングレは自信にみちあふれ、めちゃかっこいい。そして、クソみたいな人生でも素晴らしいって思えてくる。そんなドラマ。
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