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ペーパー・ハウス シーズン1のGrenのレビュー・感想・評価

ペーパー・ハウス シーズン1(2017年製作のドラマ)
4.0
得意なジャンルに特化している犯罪者を集めて周到に作戦を練り、造幣局を乗っ取るお話。Netflixでザッピングしていると度々目にしては、赤いツナギにダリのお面が、なんともスマートで強そうな犯罪者集団を思わせ気になっていた。
強盗団たちはそれぞれに世界各国の有名な都市の名前をつけられている。トーキョー、ナイロビ、ベルリン、リオ、ヘルシンキ、モスクワ、デンバー。それぞれが個性的。ドラマが進むにつれて強盗前の準備の様子が紹介されるのだが、そこに映る彼らはとても楽しそうに計画について勉強している。まるで学校のクラスメイトのようだった。彼らを知るにつれて思い入れが深まっていく。少しヤンチャでガチャガチャしている彼らだが、それをまとめるリーダーがいる。「教授」だ。こちらもコードネーム。教授は非常に頭が切れる。計画も教授が立案者だ。頭が良いが、なんだか見た目はいかにも勉強ばかりしてきましたと言わんばかりに弱そうだし、几帳面で、年齢は30から40代くらいだが、まだお母さんのお世話になっていそうな感じ。メンバーにからかわれるような場面で「困ったなぁ」という仕草が非常に好感が持てる。
そう、このドラマは犯罪者の目線で描かれるので、犯罪者に共感し、犯罪の成功を願わずにはおれないドラマだ。
スペイン?のドラマは初めて見たが、なんだかオシャレな印象を受ける。教授の考えた作戦がスマートにハマっていくサマに非常に興奮する。かっこいい。造幣局にたまたまいた人たちにはたまったもんじゃないだろうが、人質とされた彼らが抵抗するのが非常に邪魔に思ってしまう。
物語の進み具合的に、シーズン1でとりあえず造幣局のお話は終わりかと思ったら、シーズン1ではとりあえず終わらなかった。作戦がいつ崩壊してもおかしくない事態に何度もなっているので非常にハラハラする。おもしろいので、絶対最後まで観るだろうなぁ。長いなぁ。
日本語吹き替えが無いのでオリジナル音声で観ているが、スペイン語ってこんなに早口で何言ってんだか捉えどころすら無くて一生覚えられなさそう。
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