無知を晒すだけだが、たった少し前の日本において、こんなロマンや義を感じる政治があったとは。こんなカリスマ的なリーダーだったとは。役者は置いておくとしても脚本、プロデューサーの深掘りにする一本の筋が各所からひしひしと感じられた。
砂浜の上の平和。あの当時の日本人が見ていたもの、吉田茂が危惧していたものは今どうなっていることだろう。
役者には賛否両論もあろう。
とはいえ、この時代を肌で感じて知っている母に言わせれば、たぬき具合がとても似ていた、とも。白洲次郎が理想通りだったという感想にはニヤリとしてしまった。