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京都妖怪地図 きらら坂に住む400歳の氷女の708のネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

小学生の高学年の頃、「土曜ワイド劇場」で観た1981年の2時間ドラマ。「京都妖怪地図」はシリーズものなんだけど、宇津宮雅代が主演した「嵯峨野に生きる900歳の新妻」と今作だけが印象に強く残ってます。U-NEXTで偶然見つけて観ました。

きらら坂(雲母坂)って京都のどこなんだろうと調べたら、修学院離宮の脇から比叡山の山頂に至る古道なのだそう。京都はよく行きますが、知りませんでした。雲母坂のあたりに氷室なんて存在するんですかね。

「嵯峨野に生きる900歳の新妻」の流れとほぼ同じフォーマット。かつて生き別れた男を400年待ち続けた女の話なんだけど、生まれ変わりを拒否して生きているうちに氷女になって、現世でその男の生まれ変わりと再会。その男の妻が400年前の自分の妹の生まれ変わりということや、氷女が殺した修行僧の怨霊から苦しめられるというツイストが加えられていますが、二番煎じは否めません。妖怪が怨霊から苦しめられることってあるんでしょうか。

氷女(宇津宮雅代)が冒頭からやたらと暑がって、タクシーの運転手に当たり散らすんだけど、京都の夏は暑いんだから当たり前じゃんとツッコミを入れたくなりました。それでも出会った京都で男を待ち続けるいじらしさ。前作では生き血を飲んでしのいでいましたが、今作では喫茶店のクーラーに近づいたり、清流だとか琵琶湖に足を浸したりしてしのいでました。わかりやすすぎて苦笑。

宇津宮雅代の氷女が妖艶で美しいです。当時30歳の名高達郎もいい男。そういや名高達郎って、いつの間に名高達男に改名したんですか?
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