なにこれスゴすぎ。水泳部の少年のひと夏のお話だが、めっちゃ自転車映画で様々な曲乗りを自転車と並走するカメラで見せてくれる。
また水が上から下に落ちる運動をこれでもかと撮る。2階からのホースの水、額にかけるペットボトルの水、散水車の水…
水が落下しきるまでをカメラで捉えることに無頓着な作家は多い中でちゃんとしている。
また乗られてない自転車は常にと言っていいほど高所にある。屋上、積み重なった廃車の屋根、公園のタイヤの山のてっぺん。そこに自転車が運ばれる過程は撮らないので重力から切り離された感覚がある。
水の落下といい、観客に重力を意識させる演出がある。