大都会 闘いの日々の15の情報・感想・評価

大傑作！！天然痘の流行、仁科明子の不調、拳銃密輸のそれぞれが絶妙に無駄なく重なり合いながら、ストーリーが進むにつれ徐々に立ちのぼる重厚なテーマ。脚本(倉本聰)が素晴らしい。印象的な台詞の数々は、室田日出男、春川ますみの見事な演技と相まって心に深く突き刺さる。そして 2人とそれぞれ向き合う 髪を切った渡哲也の表情は このうえなく複雑で観る者を圧倒する。光と影の対比等 村川透監督の演出も冴え、特に診療室でのラストは演技、カメラワーク、照明、音響(赤ん坊の鳴き声！)、間(ま) 、沈黙も含め まさに圧巻。