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鎌倉殿の13人のYKのレビュー・感想・評価

鎌倉殿の13人(2022年製作のドラマ)
4.4
一言で言うと、期待以上の出来だった。自分の中では歴代大河2位タイ(1位はいだてん、2位タイは新選組!)

放映前は、なじみの薄い平安末期~鎌倉初期ということ、大河にしては変なタイトルで、若干不安があったが、初回のシーンから、適度に笑いを入れたうえでのシリアスなドラマ展開が功を奏しており、全体を見ると、後半のシリアスな場面でも時折くすぐりを入れる等、喜劇作家としての顔を見せつつ、群像劇を描き切ったと思う。

俳優陣もいつもの三谷組を中心に、康すおんのような隠し玉(いだてんに出てたんですね)やティモンディ高岸や堀田真由のような新顔まで、皆良かった。

ラストシーンは暗転で終わる舞台的な演出であったが、終わった後に、サブタイトルの「報復の時」と出た時に、タイトルの意味について深く考えさせられ、素晴らしい演出と思った。

長いストーリーなので、見どころは多くあり、総集編で終わらせてしまうのは正直もったいない。過去の三谷大河はNHKオンデマンドにないので、ある間に見ることを勧めたい。

最後に、印象に残った俳優は以下の通り。
・小池栄子 三谷映画でも好演していたが、今回も大きな目が印象的で、良かった。
・宮澤エマ おちょやんとは打って変わった演技が良かった。コメディタッチを交え、見事だった。
・シルビア・グラブ ハーフならではのバタ臭い顔がうさんくさい人物に見事フィット。普通、時代劇に使わないと思うが、アイディア勝ち。
・中川大志 実年齢よりはるかに年上を見事に演じきったと思う。凛とした姿は素晴らしかった。今ドラマNo.1。
・宮沢りえ いう事なし。ちょっと憎たらしい役を見事に演じていた。
・横田栄司 いや、逃げ恥の星野源の上司役で見ていたが、気づかなかった!好演。
・瀬戸康史 ひょうひょうとした感じが良かった。登場が急だったが、その後、こんなに重要な役になるとは。
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