ガルベス

鎌倉殿の13人のガルベスのレビュー・感想・評価

鎌倉殿の13人(2022年製作のドラマ)
4.8
一介の東国の武士に過ぎなかった北条家が、娘婿となった源頼朝による平家打倒の挙兵によって運命が一変。

序盤のナイーブで朴訥とした北条義時が、頼朝の没後以降に変貌を遂げて行く様は、明らかに「ゴッドファーザー」のマイケル・コルレオーネそのもの。

血筋と政治センスに長けた頼朝と武芸に長けた義経の異母兄弟の亀裂、頼朝亡き後の13人の御家人による時代劇版「アウトレイジ」と言える苛烈な内ゲバ、暴走する父・時政を非情なカタチで追放する義時と政子、常に義時の寝首を掻こうと目論む三浦義村、そしてあの最終話など見所があり過ぎる素晴らしき大河ドラマであった。

頼朝の志を引き継ぐことと北条家を守り抜く使命に絡め取られて闇堕ちしていく義時役の小栗旬、当初はコミカルな演技を見せつけながら最終盤に尼将軍として気丈に皆を鼓舞する政子役の小池栄子が共に超名演。
ガルベス

ガルベス