たわらさん

愛の不時着のたわらさんのレビュー・感想・評価

愛の不時着(2019年製作のドラマ)
4.7
38度の軍事境界線を越えた愛の物語。リジョンヒョクとの関係は勿論、村の奥様や第5中隊との南北を越えた繋がりは見所の一つ。

✔️北朝鮮という舞台設定
このぶっ飛んだ設定に引き込まれる。同じ言語を話すが生活様式と文化の異なる土地に降り立つ。そこでの生活や脱出計画と、ただの恋愛作品とは異なる作りになっているのがこの作品の一番の魅力である。韓国では起こりえない停電が起きても、焚き火やろうそくを用いてロマンス的な雰囲気へと変換している。コメディ作品の特色も強い今作は時折、"統一"というワードが出てくる。「今度サイン持ってきてあげるわ、統一したらね」と、ブラックジョークを挟めるのも今作の特徴だろう。そんな彼らがサッカーで南北関係無く応援しているのは好きなシーンの一つ。

✔️魅力的なキャラクターの数々
ユンセリ…彼女が愛を知る物語でもある。元の冷酷な女社長から変化していく姿を追っていくのが楽しい。

リジョンヒョク…男性目線でもカッコいい。感情的にならず、常に献身的に取り組む様は憧れる。ピアニスト設定もずるいよ。

そんな2人を筆頭に物語が進むうちに愛着が湧いてしまうキャラクターが多い。そして、悪いやつがしっかりと悪い。登場人物も南北に配置されていて、点と点が繋がっていくのが面白い。個人的にクスンジュンが一番好き。

✔️他作品とのコラボ
『シークレットミッション』からの特別出演や『冬のソナタ』のチェジウと胸が熱くなる演出。また、『パラサイト』とは対極くらいの役を演じた2人には感銘を受ける。

シリアスとコメディの塩梅が素晴らしく、気持ちよく観れた作品。北朝鮮に住んでいる彼らには罪は無いのよね。とりあえず、bbqオリーブチキンに行きたいと思います。
たわらさん

たわらさん