ヤマケン

最高の離婚のヤマケンのレビュー・感想・評価

最高の離婚(2013年製作のドラマ)
5.0
「大豆田とわ子と三人の元夫」を観て、坂元裕二をもっと取り入れたくてたまらなくなりリアルタイムで観ていた当時ぶりに視聴。
濱崎光夫(瑛太)がどこか自分に近いところがあり、「男の価値はめんどくさいからめんどくさくないかで決まる」など、まるで自分に向けられているようなセリフに、観ていて少し落ち込んでしまった。(それだけ入りこんで観ていた)
「結婚だって離婚だって、どちらも目的は幸せになるためにすることじゃないですか。」というセリフが象徴するように、離婚はネガティヴな事じゃないという前提でストーリーが進んでいくので、離婚=バッドエンドみたいな単純なものじゃなくて、もっと本質的なところが見えたし、時折(というか度々)挟まるコメディ要素に素直に笑ってしまった。
ストーリーが進んでいくごとに、結夏(尾野真千子)が実はガサツなだけじゃなくて繊細な人だったり、光夫がめんどくさいだけじゃなくて動物が好きだったり真っ直ぐで人間として可愛かったり、結夏と光夫に自分や自分の夫婦を重ねて観ていた人は、観た後に許せない人を許せるようになるんじゃないか、相手のことをもっと好きになるんじゃないかと思いました。
何度観ても素晴らしいドラマです。
ヤマケン

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