菅藤浩三

死にたい夜にかぎっての菅藤浩三のレビュー・感想・評価

死にたい夜にかぎって(2020年製作のドラマ)
3.5
原作マンガの設定からは、主人公の賀来賢人はハンサムすぎるので、松尾諭の若い頃みたいな顔してる俳優を据えてほしかった。山本舞香にしてはメンヘラの演技を頑張ってる方だが、やはり賀来賢人のほうがスキルや佇まいはずっと上。カメレオン俳優。変態に唾を吐いてその唾を売る役とか(山本)、初恋の女性が自分の自転車を盗むのを見逃すどころか手伝ってあげたり性風俗にはまりまくってたり(賀来。そういうシーンも何度かでてきます)と、2人とも歪んでいる設定で、衝撃だったのは彼のペットのアサリを砕いて勝手にみそ汁の具にしたシーン。新聞配達員と賀来との朝1分間のさわやかなやりとり以外はずーんと重い流れで、原作リスペクトのドラマなんでしょうね。実は私はこういう冒険ドラマは好きなのですが、苦手な人は苦手なんでしょうね。
菅藤浩三

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