◼️概要
2019年にUSAネットワークで放送されたスパイアクション。CIAの洗脳プログラム「トレッドストーン計画」で生み出された暗殺工作員(通称「セミ」)はジェイソン・ボーン以外にも世界各地にいて、相次いで覚醒、自分たちの正体や黒幕に迫ろうとする。全10話。
◼️キャスト
冷戦期のCIA捜査官ジョン:ジェレミー・アーヴァイン、北朝鮮の殺し屋パク:ハン・ヒョジュ、CIAのマット:オマー・メトワリー、ジャーナリストのタラ:トレイシー・イフェアチョア、トレッドストーンの一人ダグ:ブライアン・Ｊ・スミス
◼️メモ
映画「ボーン」シリーズのスピンオフ。シーズン1で打ち切られた。
トレッドストーンを覚醒させるメロディーはフランス民謡「フレール・ジャック」（FrèreJacques）。世界各地にいくつも歌詞があり、英語圏では「AreYouSleeping?」、日本では「フレール・ジャック」「かねがなる」「グーチョキパーでなにつくろう」などで知られる。
◼️感想
トレッドストーン計画と、旧ソ連の核ミサイルを北朝鮮の反体制派が買おうとする話が絡む壮大なストーリー。かなり凝った群像劇スタイルで、複数の人物を軸に場面が頻繁に切り替わる。舞台もアメリカ、フランス、イギリス、ドイツ、ハンガリー、ルーマニア、北朝鮮、韓国、中国、ロシア、インド、ガーナ、コロンビア、北極とグローバル。
ボーンシリーズの世界観をうまく引き継ぎ、カンフーによる接近戦などアクションも充実。話が進むに連れ複雑さはほぐれ、テレビドラマとしてはクオリティの高い国際的なポリティカルスリラーになっている。
ただ所々話が見えない部分があって、登場人物が多く場面がコロコロ変わるのでやや集中しづらい。何より、トレッドストーンを悪用している黒幕とか、ジョンのその後とかなーんにもわからないまま打ち切り。ラストがあれで終わり？と落胆が半端なく、決して人に勧められない。
