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天気がよければ会いにゆきますのmofaのレビュー・感想・評価

1.5
韓国ドラマ64

こちら・・・・ヒーリングドラマとして、
すっごく評判が良いみたいで。
 私も「人生の楽園」とか
めっちゃ好きで、
「リトルフォレスト」とか
田舎生活題材の作品は、
けっこう好きなんです。
 なので、とても楽しみにしていたんです。
確かに、田舎ものに「パクミニョン??」
と不安はありましたけど、
パクミニョンの新たな境地が観れるのかも・・・と思っておりました。

 結果から申しますと、

まぁ、見事に、ハマらなかった・・・・。

登場人物誰一人として、共感出来ないまま、完走した次第です。
 収穫は、イ・ジェウク様くらいでした。

・・・という事で、世間の評判と反しての辛口レビューになりますので、
ご理解頂けたらと思います。

パク・ミニョン様がとにかく浮いている。
正直、制服姿は相当厳しいと思います。
もうね。とにかく、
顔の輪郭が大人そのものなので、
違和感しかないんだよね、
パク・ミニョン様、
可愛いし、好きなんですが。
そこまで演技が上手だとは思わないし、
それよりも、
その存在感そのものが この方の価値だと思っています。
 なので、失意のソロ奏者といえど、
隠せてないんですよ!
オーラが!!
 田舎が舞台だから、
衣装もそんなにミニスカートでもないし、
冬風のもっさり系でもあるんだけど、
とにかく、そういう衣装着てても、 キム秘書や彼女の私生活と同じ、
パクミニョン様なんです。
 しかも、衣装が毎回違う辺りも、
パクミニョン色を消せない
原因だとも思います。

 そして、そこはかとなく、 
最後まで感じるのは、
パクミニョン様の、メス感が、
どうしても拭えない。
 しかも、お相手がそれこそ
ヒーリング系のソ・ガンジュン様だから、
彼を手に入れるまでのヘウォンが、
もう、野獣にしか見えない(笑)
 告白して、フラれたら拗ねて、
キスされたら舞い上がって、
連絡取れなかったら、また拗ねて・・・と、
感情のままに動かれる姿が、
もう圧倒されるしかなかったです。

ヘウォンは、ほんと、ヒーリングとは真逆の人間だと思うんですけど・・・
感情のままに動くし、恋愛に対して、
すごく打算的だと思うんですよね。
 人の日記を盗み見して、
ニヤニヤして、挙句にそれをからかうとか。
その文章が素敵だったからこそ、視聴者としても踏みにじられた感があります。
 ウンソプがこのまま、
彼女に振り回され続けるかと思うと・・・。
そして、最大に共感出来なかったのは、
母親とイモの嘘を知った時の、
あの反応です。

 これは、
私の感覚がおかしいのでしょうか。
私自身が、父親と仲良くもなく、もう数十年と音信不通という関係だからでしょうか。
 母親へのDVを知っていながらも、
父親を擁護する神経が、
本当に分からないんです。
 私の父親への愛が欠落してるから、
理解出来ないのかも知れないけど。
 その時の状況を知って、
母親とイモをあれほどになじる娘が、
1ミリも理解出来ないんですよね。
 優しい父親の記憶が、そうさせるのかな?
でも、父親の問題も知ってて、自分もそれほど好きじゃなかった・・・
って言ってたやん?

・・・というかですね。
そもそも、これを殺人だといういうのが、
違和感でしてね。
ゴルフのドライバーで
襲い掛かってきてたんですよ?
で、何度も姉がDV被害を受けてて・・・・
 正当防衛にならないんですか???

そういう意味では共感
とまではいかなくても、
母親の言い分が、
1番まとものように感じるんです。
 恐怖でアクセルを踏んでしまった妹は、
全く悪くはない。
だから、自分が代わって・・・ 
っていう気持ち、ホント、理解出来る。
だからこそ、何年も経過して、
「自首する!」とか言い出す妹に、
「私が何のために」って言いたくなる気持ちも分かります。

まぁ、この母親もね。
娘に手紙を書かなかったり、
面会を拒否したり、
ホント、意味分からないし、
再会した娘が自分に怒っていて、妹に、
「なぜ、怒ってるの?」って聞くワケ分からない所もありますけど。
何故、分からない??

そして、あとは、ボヨンですよね。

この人が、本当に嫌いなタイプです。
 性格悪いクセに、良い人でいたい典型的なパターンだと思う。
 誤解を解きたい・・・というから、
どんな理由があるのかと思ったら、
普通に、
「私は一人にしか言ってないんやで!」
とか小学生が言うような言い訳で、
ビックリしました。
 そして、
一つのミスを許してくれない・・とか、
ほんと、バカなのか??バカなんですか??

このミスが、小学生なら、
まぁ分かりますよ。
でも、高校生ですよ。
 親が殺人犯って、そんな事、
口に出せないですよ。
それなのに、仕方なかっただの何だのと、
ほんと、こういう女が1番嫌いです。

挙句の果てに、自分はヘウォンの事が好きだったけど、ヘウォンはそうでもなかったから、憎かったとか。
 と思えば、ヘウォンがウンソプに手を出したと誤解してたとか。
理由を色々並べてたけど、どれも、その繊細な感情に同意出来ませんでした。
 色々言わんでええ、あんたは、 
ヘウォンが嫌いだったんでしょ??
 キレイで美人で、ウンソプがヘウォンを好きみたい。
結局、やっかみなんでしょーYO!

しかも、なんで謝罪が、バスやねん!
ほんと、これ意味不明でした。
 で、もっと意味不明なのは、
ヘウォンが「ボヨンが心から謝ってくれた」
許すんかいっ!!!みたいなね。
(なんや、ずっと怒ってる私が狭量な人間みたいやんかいさ)

幾つか重要な問題があったんだけど、
それらの行動への理由付けが、
不足しているというか。
まぁ、私が理解不足が原因の可能性大なんですけ。
(面白くなくて、寝落ち何回もしてたし・・・・)

?ウンソプの問題
これは、解決したんですかね?
育ての親に
「僕はどこにも行きましぇん!
許可なく山にも上りましぇん!
死にましぇん!」
とか言うじゃないですか?
 あれで、問題解決って事なんですかね?

ウンソプは幸せになれない・・・という自縛から解放されたのでしょうか。
なんだか、次は育ての母親という存在の自縛がありそうだけど。
 まさか、ヘウォンと両想いで
解決とかじゃないですよね。

ソ・ガンジュ様ってお初なんですけどね。
全然、ハマらなかったんですけど。
大丈夫で、それは、ソン・ガンジュさんの魅力がないワケではありません。
完全に、脚本演出のミスだと思ってます。
きっと他の作品では、
魅力的だと思ってます。

で、そのウンソプがね。
とにかく、癒されてる感がないし、
解放されてる感じが
最後まで無いんですよね。
感情の爆発もなく、ずっと、
育ての親に従順に、
ヘウォンに従順に生きていくのかな・・・
と心配になります。
 
そして、イモの問題。
元カレにすごく冷たくして、
「あなたが信じた事が、真実よ」
とか言ってたのに、次の場面では、
真実の小説を書き始めてて、
「真実を明かす」に転じた過程が、
ほんとよく分からなかった。

あと、何故に「2度と戻らない」
とか言うのかな~??
100歩譲って、
自首したい気持ちを理解しても、
姉を恨んで、距離を置くって、
ちょっと理解出来ないんですよね
 
ヘウォンとウンソプの関係もさ!
 そもそもさ…ヘウォンがソウルに
帰る意味が分からないんですけど。
真実を知ったから、
ウンソプの元を去るっていうのが、
その思考回路が分からない。
  イモは、どっかに行ってしまったし、
母親も一緒に住むワケでもないじゃない?
辛い時を支えてくれたのは、ウンソプで。
 ウンソプに、
非があるワケじゃないですか?
秘密を共有してたワケでもないし。
 で、ソウルに行って、戻ってきて、
ラブラブしてるけど。
で???で、どーなのさ!

ソウルへ行った理由も、
帰ってきた理由も分からずで、
ヘウォンに振り回されてる感じしかしない・・・・・

・・・・という事で、ヘウォンとウンソプの関係がそういう意味ではよく分からないし、
ヘウォンが気ままに戻ってくるのを、ウンソプは待ち続けるって事なのかな・・・?

イモは、どっか遠くへ行ってしまうし。
  私も姉・妹が仲良しなんですけど、
年をとって、
こういう形で離れてしまうのは、悲しい。
イモは、「もう2度と戻らない」
って言うし。
なんで?なんでなん??
 2人姉妹だからこそ、仲良くしていかないといけないんじゃないの??
 イモはあの元カレがいるだろうけどさ・・・・

 すべての心の傷が癒されてるように感じる事が出来ないんですね。

ウンソプの心の傷が、
ヘウォンで癒されているとは思えず、
ヘウォンは、そもそも、心に傷を抱えてるとは思えないし、
イモは必要以上に傷付いているし。

いやね・・・・イモも分かるんですよ。
人を殺めてしまってるんだから・・・。
でも、その心の動きが、ホント、
よく分からないんですよ。
 自分が後ろめたいなら、
ヘウォンに優しくするはずじゃない?
でも冒頭から冷たいし・・・・。
 そもそも、
そういう感情の動きが全く見えないのは、
サングラスのせい・・・・だと思う。
 姉妹揃って、サングラス・・・いる?
緑内障とかいう設定、いるかな? 
 幸せになる権利はない・・・
「だから治療しません」
というのを表現したいなら、
別に、緑内障でなくてもいいんじゃないですかね?

そもそも、この田舎の素晴らしい風景に、
サングラスはホントに合わないし。
サングラスでなくても、 この家族の抱える闇や悲しみは、
充分に表現出来ると思うし。
むしろ、無い方が、そういう演技が光っていたんじゃないでしょうか。
 
他のキャストの存在感が・・・・

田舎の住人が集まる読書会とか、
ほんと良いと思うし、
なんなら、私も参加したいと思うんだけど。
 何故か、主人公2人との接点が、
それだけになっていて、
それぞれのキャストが今一つ、
主人公たちとそれ以上交わらず、
独立してしまっている感じがしたんですね。
 比較するなら「海街チャチャチャ」の住人たちの存在感とすると、
「そこまで、仲良いの?」
とか思ってしまう。
 イ・ジェウク様は凄く存在感あるけど、サブカップル・・・というよりは、
隣街の別の話のカップルという感じが拭えなくてですね。
 ウンソプがこう、
村の人たちに癒されてる感とか、
ほんと無いな・・・と思うんです。
 もしくは、ウンソプとヘウォン2人が、
独立しているような。
(ヘウォンがそもそも、この村に馴染んでる感がないんだもんね)

ウンソプの妹は、
正直、うるさかった・・・・・
せっかくの素敵な雰囲気なのに、
この妹のギャーギャー感が、
私にはダメでした。
でも、やっぱり、うまいんですよね。
ウンソプを照れながらも、
兄として慕ってるところとか。
 照れながらも、心配してる所とかね。
途中から、先輩に片想いをしているのを
応援したい気分だったし、
主人公の2人の「これは、愛?」
とかどうかよりも、
この妹が、両想いなればいいのになぁ・・・と思っておったんですYO!
 いや、この塩対応の先輩が、どんな風に、彼女を好きになっていくのか・・・と
結構、興味そそられたんですけど。

まさかの、新しい人出現で、その先輩は、
はるかかなたに飛んで
行ってしまったんですYO!!
 なになに?なんか、急な降板ですか??
と裏事情を疑うほどでした。

終盤、ほぼ、その行く末が気になっていただけに。

「っんな、アホなぁ~」
というお叫びでした。

色々言いましたが。
つまり、

ウンソプには、
もっと良い女性がいるはず。

・・・・に集約させて頂きます。

観る前までは、
このタイトルだけで、あ~癒されるぅ~・・・なんて言ってましたが、
観終わった今、
「天気が良ければ会いにいくわね~ん!!」というノリのヘウォンに、
これ以上にない位、合致していて、
別の意味で、
凄く納得してしまいました(笑)


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