マンマン王子

陸王のマンマン王子のレビュー・感想・評価

陸王(2017年製作のドラマ)
4.7
老舗足袋屋の命運を賭けたランニングシューズ「陸王」開発による大逆転劇。役所広司の熱い演技には本当に感動しました。随所に見られる優しさと決断をする痛み、たくさんの問題に直面しながらも挫けず戦い続ける姿にとても感動しました。こはぜ屋の経営が立ち行かず、たった20人しかいない従業員の首をも切れと銀行から言われた際に激昂するシーンは本当に従業員思いで涙が出ました。苦しい中でも従業員には絶対に辛い思いをしてほしくないという気持ちの現れに感動しました。陸王の製造には絶対に欠かせないソール部分を作るシルクレイ製造機が壊れた際に息子の大地が面接を受けずにピンチを救ったシーンはとても好きなシーンです。今まで自分がやりたいことはなんなのかハッキリと口にしなかった大地がやりたいことが見つかったんだと言って、社長と目を合わせて笑ったシーンは素敵でした。そして、茂木が陸王を選びライバルの毛塚とのデッドヒートを繰り広げ最後交わしたシーンは本当に涙が溢れました。どんな困難に直面しても最後まで諦めずに陸王を開発し、チーム陸王として勝利を勝ち取った瞬間の爽快感は今でも忘れません。最高の作品でした。