崩壊しつつあるオーストリアーハンガリー帝国と、世紀末の香りが残るウィーン文化、そういう時代と場所で犯罪心理学者が事件の謎を解く。ワクワクする設定です。
この種の作品は、「場」の雰囲気に耽溺してストーリーは二の次になりがちです。
このドラマは、幸い話しが分かりやすくで楽しめます。
反面、当時の「魔都ウィーン」の香りが立ち昇ってこないのが残念です。
フロイド、マーラー、クリムト、民族排外主義とそれらしい題材は取り上げてるけど、監督にそういうセンスがないのでしょうか。
背景の香りとストーリーの面白さ、バランスはなかなか難しいようです。
一話だけですが見直す機会がありました。謎解きがあまりにテキトーなのが気になったので減点しました。