せん

不便な便利屋のせんのレビュー・感想・評価

不便な便利屋(2015年製作のドラマ)
4.5
岡田将生目当てで見始めたこちら。
田舎特有の閉鎖的、保守的で内輪ノリなところが苦手なので(自分の地元然り)どうかなと思ったけれど、岡田将生こういう役合うな〜とか、一話が短くて見やすいわ〜とか思いながらとりあえず見ていたらなんだかだんだんとハマってしまった。笑
くだらなすぎるというか非現実な感じが強いからか?
撮影された赤平市は脚本監督を手掛けた鈴井さんの地元だそうで、さすが雪景色の撮り方も美しく、赤平や北海道への愛が感じられました。

ドラマの中でギネス記録に挑戦する話が出てくるが、実際に挑戦して記録を樹立したそう。
ガチの挑戦だったので脚本も成功失敗2パターン用意していたのだとか。
たくさんのエキストラさんも参加され、みんなで雪だるまを作る楽しそうな表情や、結果発表されたときのキャストたちの反応もリアルなもの。
ドラマというよりドキュメンタリーで、演技ではできない空気感、一体感や生き生きとした表情に目頭が熱くなりました。

エンディングがまたとてもよき。
言ってみれば岡田将生が雪の中をひとり歩いているというただそれだけなのに、毎回見入ってしまう。
歩いているだけで画がもつ岡田将生の画力の強さと、あんなに もこもこ着込んでてもわかるスタイルの良さ。
はじめの頃は とぼとぼと元気なさげに、どこかなげやりな感じも滲ませて歩いているのだけど、回が進むごとに表情が明るく歩みもだんだん力強くなっていく様子がドラマ本編とリンクしてるのも洒落ている。
そこに合わせるスピッツの親和性たるや。
草野さんの澄んだ歌声に真白な雪景色のひんやりと澄んだ空気を感じる。
北海道へ行きたくなること必須。

とにかく全体的にくだらないのだけど、純と同じように、なんだか抜け出せなくて、なんだか元気をもらえるドラマ。
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