ピーム

THE LAST OF USのピームのネタバレレビュー・内容・結末

THE LAST OF US(2023年製作のドラマ)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

ゲーム1、2と結構前にプレイ済みです!
大好きなゲームなので、割と感極まっています。

あの、廃墟に舞うほこりが、差し込む日差しで反射してるかんじ、天井から垂れて生い茂る草、ゲームではナイフでしか開けられないドアの質感、地下室のコンクリの閉鎖的な雰囲気まで、すごい再現度だった。
シルバーレイクに病院やモールとかの屋内のセットは、多分敵から隠れるための障害物の位置まで結構同じだった気がする!
ストーリーもドラマ化にあたって施された愛のある改変や、巧みなつなぎあわせによってよりグレードアップしていて、大筋を知っていても毎回新鮮な気持ちで見ることができた。

毎話よかったけど、個人的に4話が好き。
二人の歩み寄り、親愛の芽生え。
“カカシはなぜ落第したか?”


やっぱり、ラスアスのような理不尽と隣り合わせの世界になってしまえば 相手が感染者であろうとなかろうと”人は争う”のだね…ゴリゴリのゾンビ作品かと思いきや存外登場回数が少ない感染者の存在は、それを伝えるための手段なのであって、主題じゃないんですな。
争いの発端が誰のせいでもなく枯草菌がもたらしたとされる感染症であることが、元々は誰も悪くないのに、結局争う、その虚しさを浮き彫りにしている。

ただその中で、さまざまなサブエピソードを通して
”争いの全てが善と悪の白黒で分けられるわけではない” ”敵にもまた心がある” ”人と人とが関わり合えば、必ず何かしらの感情が生まれる”などの光メッセージを発してくれるので、ただ敵を薙ぎ倒すだけのゾンビゲーム(それもいいよね)と、そのドラマ化作品で終わらずに、多くの人の心に残った名作といわれるようになったのだろうなと思う。

全9話なのもよかった!!長いドラマシリーズにありがちな暗くて先が見えない展開が続く中弛みがなかった。

S2も楽しみ。胃は痛い。
ピーム

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