たぶ

時をかける愛のたぶのネタバレレビュー・内容・結末

時をかける愛(2018年製作のドラマ)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

コテコテの青春恋愛ものかと想像していたが、サスペンス、タイムリープ、コメディなど要素もありで、且つそれが散らかることなく、うまく融合している。時系列も頻繁に行き来するが、不思議と意外なほど混乱はしなかった。脚本と役者の演技が素晴らしいからだろう。
私個人としては、26話は長いけど、良作を見た満足感がある。
日本でもそれなりに話題になってもいい気がするが、リメイクの韓国版の方が有名なのね。韓国版見たい気もするが、このストーリーはネタバレしてから見るもんでもないかなと思うので、たぶん見ない。

タイムリープものは細かい部分を突っ込み始めるとキリがないので止めておくが、結局誰が先に時間移動して未来を歪め始めたのかよくわからない。でも最後、いろんな人が死んだり犯罪者にならずに済んでよかったし、黄雨萱と王诠胜のハッピーなエピソードが無かったことになるのは泣いてしまう。
それから、陈韻如を盗撮してたクラスメイト蔡雯柔は、結局委員長の毒の試し打ちに使われただけで終わり。未来が変わっても彼女は殺されたままだよね?いくら嫌な女子とはいえ、かわいそう。

脚本の素晴らしさの次に特筆すべきは、柯佳嬿のふたつの役柄の演じ分け。演出も素晴らしいとは思うが演技としても分かりやすく体現できていて、敬服してしまう。年齢もそこそこいってるだろうが、超どアップショットにも耐えうる肌の美しさ。

それから、劇中、各キャストの名前をフルネームで呼ぶことが多いし、とにかく呼び掛け、会話の始まりの人名の呼び掛けが台詞としてかなり多いのがこの脚本の秀逸なところでもある。
フルネームで呼ぶのは中国語圏としては不自然ではないとは思うが、とにかくメインの3人については会話の始まりに名前の呼び掛けをする。これにより顔が同じでも現在、誰が行動してるのか、誰と思って話しかけているのか、描写されているのがいつの時代なのか(1998か2019なのか)などが視聴者にわかりやすくなるように配慮されている。名前を連呼することにより、視聴者も名前をしっかり頭に叩き込まれ、時系列を混乱なく認知できる。素晴らしい脚本。
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