このレビューはネタバレを含みます
完全オムニバスかと思っていたら前のエピソードで起きたことと地続きのまま話が進んで、結構驚いたドラマだった。
夢のような技術やSF的な仕掛けは必ずしも人に有益な訳でなく、それどころか使ってしまった責任と共にとんでもない方向へ運んでしまう。
流れた時間、その時にした選択を元に戻すことは出来ない。そんな現実の無情な部分を組み合わせると、こうも苦味のあるSFになっていくんだなと。
一方で訪れた変化の先に待っているのは絶望だけではなくて、受け入れた上で歩いていったところには希望があることも示される。それぞれの主人公に起こる出来事と選ぶ道を諦めと思うか、受容と捉えるか、毎回毎回考えてしまった。そういう意味じゃもやっとするかも。
やっぱりダニーの感じはどうなんだろうと思ってしまうし……。
斜め上な急激な変化が描かれるほど、身近にいる人との繋がりが際立ってくる物語だった気がする。テクノロジーがそうした関係のすれ違いを生むという面も印象的だった。