ユンファ

呪怨:呪いの家のユンファのレビュー・感想・評価

呪怨:呪いの家(2020年製作のドラマ)
4.3
シリーズファンとしては、そこに呪怨がある限り観続けなればならない。
監督・三宅唱ばかりが注目されがちだが、実際観てみたら、まあ確かにホラーのお約束を守らない演出も良いけれど、予想以上に高橋洋作品だった。
高橋洋作品はオチがモヤっとしていることが多くて、僕とは相性が悪いのだが、コレは黒沢清が監督じゃないにもかかわらず、なかなか良い。
そもそもこのストーリーとテーマでオチをつけようがないので、最初から完結させる気なんてさらさらなく、どんなにデカい風呂敷を広げようが、最終的に全部家の所為にしてしまえばいいのだ。
あの事件もこの事件も、凶悪犯罪も事故もテロも運の悪さも、過去も現在も未来も、全部何か禍々しいエネルギーの所為だと言い切ってしまう。
だから別に全6話じゃなくてもいい。10話でも20話でも、映画でもいい。どんな終わり方をしてもいいし、終わらなくてもいい。
謎は謎のまま、解明のしようが無い。それは呪いかもしれないし、呪いではないかもしれないのだから。
というわけで、別に恐いものを描く必要は全くないわけだから、やたら不幸だったり可哀想だったりする人たちが、散発的に描写されていく。
これが面白い。僕ら観客は、登場人物たちが不幸になるのを楽しみに待ってしまう。
胸糞悪くなる人もいるだろう。そういう人にとってこの作品は、最低のドラマだ。
霊がいること、呪いや怨念の存在は証明出来ないが、この世には確実に悲惨な目に遭ってしまう人間がいる。
誰かに傷つけられたり、誰かを傷つけてしまう人間がいる。
その事実こそが最大の恐怖なのだ。

あと、あまりみんな書いてないので最後に声を大にして言っておきたいのだが、里々佳さんがめっちゃ良かった。