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アンナチュラルの0i7のレビュー・感想・評価

アンナチュラル(2018年製作のドラマ)
5.0
私の中で続編を熱望するドラマ第一位です
鑑賞の契機は『SPEC』のプロデューサーである植田博樹さんがコープロデューサーを務めていたからなのですが、
綺麗事じゃない答えを毎回見せてくれて本当に気持ちが救われていました
主要なキャラクター(ミコト、六郎、中堂、東海林、所長等UDIの面々や木林、毛利等)が一人一人あれほど魅力的なドラマもなかなかないと思います
毎週本当に放送を心待ちにしていたし、各話観終わった後にSNSで感想を読むのが楽しみでした
5話の復讐の展開とゲスト出演した泉澤祐希さんのクライマックスの芝居は想像を絶するものでした
7話の殺人の中継はミコトの言葉に救われた人がいるのではないかと思う程誠実な言葉でした
7話にゲスト出演した神尾楓珠さんと望月歩さんは『3年A組』でも同級生役で感慨深いものがあります
9話・10話にゲスト出演した連続殺人犯役の尾上寛之さんのお芝居も凄かったです
次のクールの『シグナル』でも連続殺人犯役で、『ひよっこ』では弟の幼なじみ/幼なじみの兄という関係だった佐久間由衣さんと犯人/被害者という関係にもなるなど、たまたま最悪な人間の役を立て続けに演じていましたが、記憶に残る連続殺人犯役でした
Lemonの普遍性を帯びながら中堂に寄り添うような歌詞は本当に天才中の天才で、各話Lemonのかかるタイミングも絶妙でした
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「死者は決して答えてくれない。許されるように生きろ」(中堂)
「考えたことがあるか。永遠に答えの出ない問いを、繰り返し続ける人生を」(中堂)
「不条理な事件に巻き込まれた人間が、自分の人生を手放して、同じように不条理な事をしてしまったら負けなんじゃないですか。中堂さんが負けるのなんて見たくないんです。あたしを..あたしを絶望させないで下さい」(ミコト)
「死ぬのに、良い人も悪い人もない。たまたま命を落とすんです。そして、私たちは、たまたま生きている。たまたま生きている私たちは、死を忌まわしいものにしてはいけない」(神倉)
「あなたが死んで何になるの?あなたを苦しめた人の名前を遺書に残してそれが何?彼らはきっと、転校して、名前を変えて、新しい人生を生きていくの。あなたの人生を奪ったことなんて、すっかり忘れて生きていくの。あなたが命を差し出しても、あなたの痛みは、決して彼らに届かない。それでも死ぬの?あなたの人生は、あなたのものだよ」(ミコト)
「不幸な生い立ちに興味はないし、動機だってどうでもいい。ただ、同情はしてしまいます、この可哀想な被告人に。被告人は今もなお、死んだ母親の幻影に苦しめられています。30歳を過ぎても子供の頃のままなんです。誰も彼を救えなかった、あなたも自分自身を救えなかった。あなたの孤独に心から同情します」(ミコト)
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