まゆりん

アンナチュラルのまゆりんのネタバレレビュー・内容・結末

アンナチュラル(2018年製作のドラマ)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

7話。

自分勝手な高校生かと思ったら、まさかいじめの話につながるとは。

しかし、全くもって普通のいじめのドラマではない。
綺麗ごとではない姿。

白井くん役の俳優の子の演技が、とても胸に刺さった。
涙をこらえる表情、自殺しようとする表情、、
前半顔が見えてなかったからか、その感情がとてもリアルに美しく伝わって来た。

「いじめた奴らは名前を変えて、転校して、あなた達の命を奪ったことなんて忘れて新しい人生を生きる。それでも死ぬの?」

「許されるように、生きろ。」

よくあるいじめの話ではないこの言葉。

それぞれにとって唯一の、大切な心の置き場所だった、白井と横山の自殺作戦。
一緒に作業し作戦を練っているふたりはとても楽しそうで、輝いていた。
二人のかけがえのない時間となったと同時に、横山に死を決断させてしまった。
美しく、虚しい、悔しい。

白井の心情は計り知れない。
いじめた3人に報復を、痛みを与えたいという気持ちもあるだろうし、横山の真実を知ってほしいという気持ち、二人で立てた計画で自分だけ生きている罪悪感、喪失感、、
そういった様々な感情が入り交じって、あの配信、自殺未遂、あの表情だったんだなと考えると、心に刺さるものがある。

重く、深い。美しく、残酷で、虚しい。
まゆりん

まゆりん