人間レッスンのakのネタバレレビュー・内容・結末

パラサイト同様に格差社会の厳しさが伝わってくる。ジスは普通の生活を送りたいが、そのためにはいい大学に入らなければならないが、それにはお金が必要だ。ギュリは家柄が良く、彼女自身も器用で出世コースを歩んでるが、親の傀儡になっているという自負がある。それに対抗するため、窃盗をしたりしている。二人とも表面上は完璧な優等生だが、先生が「完璧な優等生が一番厄介なんだよ」と言っている通り、かなりの危うさがある。
ギュリも絶対成功という、親からのプレッシャーがあり、自己のアイデンティティーとかに悩むのも分からなくなくもないが、彼女の倫理観というは好きじゃない。その面、ジスは売春を強制させたり、罪の意識に苛まれたりと、中身は普通だけど、環境が生み出してしまった人物だと思った。
前半は、スピーディーな感じで、まだ悪い方向にそんなに行かないから面白かったけど、後半のストレスがどんどん積み重なっていく感じは見てて辛くなる。