ゆうき

ノーマル・ピープルのゆうきのネタバレレビュー・内容・結末

ノーマル・ピープル(2020年製作のドラマ)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

お互いに欠点が多くて、見ててフラストレーションが溜まることも多かったけど、よくよく考えるとすごくリアルに描かれてるように感じました。コネルの正直になれないところとか、お互いの相手がいる時の時間の経ち方だったり。コネルの自分の気持ちが伝えられず同調してしまうところを見てると、自分にも似たところがあるからなんとも言えない気持ち。コネルの心情は自分と似ているが故に見ててイライラした気がします。悪くいうつもりはなくて、高校時代になんで守ってあげないんだよと思いつつ、あの時のコネルにはそれができるような精神力は持ち合わせてなかったんだろうなって。思い返してその人を失うことのほうがどれだけ残酷かを考えて動ける人間でありたいと思うけど、そんな人間は冷静ではない。
お互いが違った意味での孤独さがあり、すごく胸が締め付けられるような気持ちになりました。マリアンは家族との繋がり、コネルは友人関係との繋がり。惹かれ合う存在だけど、その関係性が成就すると冷めるものってあるのかな。ニューヨーク行きが決まる前から少しマリアンにはそんな雰囲気があったような気もしたけど。冷めるというより、終盤での家族の一件があってコネルとは少し価値観の違いを感じたのか、、。
マリアンの表情が語っていることが真実なのかなと思いました。
心が通じ合う大切な関係性だからこそ、恋人という関係ではなく友達として長く関係を続けたい。そんな都合のいい関係なんて一生続くわけないのにね、、。孤独な世界を生きるてる人におすすめの作品なのかもしれません。
ゆうき

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