すごかった。はじめは何がすごいのかわからずただ見たくて見続けた。知らない若い俳優さんだけど、心の中の感情が表情の細かな動きに出ているように見える。一瞬一瞬を異常なほどリアルに感じる。ケシシュ監督のような撮影方法なんだろうか。セリフの一言一言全てに無駄がない。
傷つけあいつつも離れられないふたりを描く作品はいままでにもたくさん観たけれど、5話まではとくに秀逸でひきこまれた。後半はやや失速したがあまりに切なくなる瞬間が何度かあってたまらない気持ちになり、その数秒後にコネルが泣き出すということがあった、後半はくるしい。5話で終わりだったらよかったのにと何度も思った。うまくいったと思ったら次のエピソードでは突き放すことを2人で言い合う。これはコネルとマリアンのかけひきではなく、2人と観ているものとのかけひきかも。ぜんぶ見終えてはじめから観るとマリアンがしぬほどかわいい。自身を否定するマリアンに「君は完璧だよ」と言ってあげてと願い続けた。
ときどき流れる穏やかな歌たちもとても好きだった。
