SHIHA

車イスで僕は空を飛ぶのSHIHAのレビュー・感想・評価

車イスで僕は空を飛ぶ(2012年製作のドラマ)
4.7
前半で、夢もなにもないクズな青年泰之が、そのヤンチャな性格から車いす生活に陥る。自棄を起こす中で、自分より過酷な運命の子供と友達になる。ささやかな夢を支えに病に負けずに頑張る その姿を見ながら、少しづつ心が変化してゆく・・・みたいなドラマだと見くびっていましたが、、、、、

母親との初対面を装った奇妙な再会の様子は、「自分を苦しめるような過去の記憶など捨てて、お互いにそれぞれの未来を生きていきましょう」との宣言だったのだなと、、、、泰之がその後一人で暮らしている様子を見て気づいた。

ラストに子連れの母親の前でわざと車いすで倒れるシーンがあって、ちょっと涙ぐんでしまった。



人は、生きていればいろいろなことに躓きます。それを自分だけの罪だと感じ、一人で抱え込むと鬱状態に陥ります。
でも、無理な時は「無理です」とはっきりと言うべきです。
少なくとも“自公政権”には、そのように声を挙げるべきです。重税を支払わさているんですよ(笑)
さらに言えば「基本的人権」は日本国憲法で保障されているのですから、利権を貪るだけに権力を振るう権力者には対抗して、憲法で保障された自らの権利を訴えてください。

そのメッセージは、他人に迷惑をかけ続けていることを自覚させられてきた泰之の終盤のセリフに表れています。
子連れの母親の問いかけ
「私、これからどうすればいいんでしょうかねぇ?」に答えた泰之のセリフ
「俺のように『助けて!』って言えばいいんじゃないですか?死ぬほど恥ずかしいことだけど、死なないですから・・・」に込められている。

最低限度の生活ができる権利を主張できる国に変えていくよう、すべての国民が声を挙げる。
そんな国になるようにと 心から願っています。
SHIHA

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