茶一郎

アメリカン・ホラー・ストーリー アサイラムの茶一郎のレビュー・感想・評価

4.4
【記録】
 前シーズンの役者陣が全く別の配役で再登場するというお土産的キャスティングはさておいて、前作を超えて過去の怪奇映画の闇鍋になっている。最高なシチュエーション「精神病院」で繰り広げられる『カッコーの巣の上で』に冒頭からブラッディ・フェイスと名乗る殺人鬼が暴れ回る『悪魔のいけにえ」、『フリークス』、『サイコ』、『エクソシスト』、これだけでも相当なごった煮だが、そこに宇宙人アブダクション要素も加わり、悪趣味(褒め言葉)な闇鍋の完成。そして驚くことに、このほとんどを回収するという離れ業を見せてくれる。
 いや回収はしていないけど、そのビジュアルの力強さから納得せざるを得ないと言った所でしょうか。前シーズンが家族の物語に帰着していたのと同様に、怪奇物語から一転、人間ドラマ、家族の物語に終着するのも素晴らしい。何より、善と悪、加害者と被害者を行き来する運命に囚われた修道女を演じたジェシカ・ラングは抜群の演技でした。