茶一郎さんの映画レビュー・感想・評価

茶一郎

茶一郎

映画(1485)
ドラマ(142)

劇場(2020年製作の映画)

4.0

 演技怪物、松岡茉優さんの存在感に色々な涙が溢れる作品で、原作の恋愛地獄味が濃縮されていて最高でした。
 演劇という人生、「演劇」は何でもできたはずだったのに…という、どうしようもなかった過去の恋愛の
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ランボー ラスト・ブラッド(2019年製作の映画)

4.1

 自宅でお手軽に「ベトナム戦争」を再現するランボーの暴力地獄めぐり。祖国という家を失ったベトナム帰還兵のランボー、ようやく家に帰れて良かったね!な『~最後の戦場』だった訳ですが、そんなランボーも本作で>>続きを読む

カメラを止めるな!リモート大作戦!(2020年製作の映画)

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 絶賛「映画館離れ」中の自分にとって非常に尊い作品。『ハリウッド大作戦』のような『カメラを止めるな!』の単なるファンムービーに終わらず、「モノ作り=映画の面白さ」になっているTHE 上田慎一郎作品に感>>続きを読む

ハッピー・デス・デイ(2017年製作の映画)

3.6

 普通のスプラッターで真っ先に殺されそうなチャラ女性だって成長できるという、その過程を見せつけられる不良女性更生メタスプラッター映画『ハッピー・デス・デイ』。
 「時をかけるビッチ」という2019年ベ
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スケアリーストーリーズ 怖い本(2019年製作の映画)

3.9

 超絶キモバケモノ版『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』といった具合で最高。密かに推していた『トロール・ハンター』のアンドレ・ウーヴレダル監督が、ギレルモ・デル・トロ監督とが悪魔合体し『パン>>続きを読む

アサシネーション・ネーション(2018年製作の映画)

4.1

 セイラム魔女裁判をSNS・学校に置き換え、女性集団アクションのフィルターを通したバッドガールズモノの快作。『バーズ・オブ・プレイ』より個人的にはコッチ!
 新時代のダーレン・アロノフスキーことサム・
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ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY(2020年製作の映画)

3.8

 女性嫌いをボコボコにする明快女性集団クライムアクション『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒』。デートDV男(ジャレッド・レト版ジョーカー)から解放されて本当に良かったです。

 これまた見事なまでに「女
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初恋(2020年製作の映画)

4.2

 ベッキーさんの「キ」は「鬼」の「キ」!ベッ鬼ー!
 三池監督の『Vシネというブランドを蘇らせたかった」という言葉通り、私のような若い観客にとっては「Vシネ」というジャンルとの初遭遇、初恋になるパワー
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

4.4

 地獄の数は多い方が良いし、地獄の時間は長ければ長い分だけ良いという事がよく分かる最悪な映画『ミッドサマー』。
 前作『ヘレディタリー/継承』がオカルトホラーと地獄のホームドラマのジャンルミックスだと
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犬鳴村(2020年製作の映画)

3.8

 『呪怨』清水崇監督と都市伝説大ネタ「犬鳴村」の衝突。「バケモンにはバケモンをぶつけるんだよ」理論で非常に景気が良い『犬鳴村』。特に中盤までは最近のJホラーの中ではピカ一に思える、バリエーション豊富な>>続きを読む

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

4.0

 撮影・編集、頑張ったで大賞で見ても歴史上TOP10には入る頑張りっぷり(そんな賞はない)。
 『突撃』の塹壕歩行シーンをなぞったと思ったら、美しすぎるドリーショット風池渡りで度肝を抜き、窓からカメラ
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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

4.3

 カイロ・レンは結局壊したマスクを直されたけど、この『ナイブズ・アウト』では壊したままHOUSEを手に入れるから素敵。
 世界の『スター・ウォーズ』ファン半分に嫌われたライアン・ジョンソン監督の新作は
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キャッツ(2019年製作の映画)

3.2

 批評的・興行的には2019年最大の映画災害となりましたが、毒にも薬にもならない作品よりは、「毒」となった『キャッツ』は一見の価値があります。

 『レ・ミゼラブル』で全編同録を成し遂げたトム・フーパ
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リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

4.0

 イーストウッドの「『普通に』タスク処理をした人=ヒーロー」シリーズ最新作の『リチャード・ジュエル』は、まさかの「普通の」英雄的行為をしたらヴィランに仕立て上げられてしまう型サスペンスです。
 
 昨
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.2

 たとえ正しくないファンタジーでもそれを大人が守ってあげる。何と優しい映画なのか『ジョジョ・ラビット』。
 加害者版『ライフ・イズ・ビューティフル』として、人生は絶望が最後ではないと教えてくれる、やっ
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ハスラーズ(2019年製作の映画)

4.1

 女性ストリッパーがイケ好かないウォール街の男共から金をブン獲る。
 タフでラフな『オーシャンズ8』が本作であり、主犯のモノローグで語られる爽快スピーディーなルックは被害者逆転版『ウルフ・オブ・ウォー
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フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.4

 地面とマシンすれすれに接近する途轍もないレース映像、骨太な「持たざる者の物語」、芸術家vsマーケティング、三種の神器で観客の意識をドライバーのレース体験に限りなく近付ける『フォードvsフェラーリ』。>>続きを読む

ジュマンジ/ネクスト・レベル(2019年製作の映画)

3.8

 前作が嘘みたいにヒットしたテレビゲーム版『ジュマンジ』兼、ヘタレ男子と歩く筋肉ことロック様その他諸々との体が入れ替わる、物量多い筋肉版『君の名は。』の続編。

 人を吸い込む怖すぎるテレビゲームに
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マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

4.7

 愛は「結婚」というシステムに縛られない。『結婚話』とタイトルで言っておきながら、離婚裁判という地獄の代理戦争を見せ逆説的に愛の強さを見せる『マリッジ・ストーリー』。

 同様のやり口は、『ブルー・バ
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.6

 「上」と「下」、それを繋げる「階段」だけのモチーフで格差社会をブラックコメディにするという『パラサイト 半地下の家族』。
これだけのモチーフ、ともすれば見ていられない内容でも要所要所の、サスペンス、
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真実(2019年製作の映画)

4.0

 「茶の間」「あぐら」が無くとも是枝節は再現できるという、爽やかな作品『真実』。

 どう見てもカトリーヌ・ドヌーヴ本人の事であり、樹木希林さんが乗り移ったかのような老獪(失礼)大女優の「嘘」だらけの
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ホワイト・ボイス(2018年製作の映画)

4.4

 原題『Sorry to bothr you』「お忙しい中、失礼いたします」の通り、アフリカ系の主人公がコールセンターで白人らしい話し方「白人声」(『ホワイト・ボイス』)を用い成り上がる物語…………>>続きを読む

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

4.2

 お見事だと思う。
 『フォースの覚醒』と本作の監督のJ・J・エイブラムスは『フォースの覚醒』の際、「スター・ウォーズにはスターウォーズらしい要素が最低限必要」と真っ直ぐなプランを語っていましたが、よ
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ドクター・スリープ(2019年製作の映画)

4.3

 スティーヴン・キングの無念を晴らす、キング忖度型大超能力バトル映画『ドクター・スリープ』。
 そもそもスタンリー・キューブリック監督による伝説的「スリラー」映画『シャイニング』を無かった事にした同名
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ゾンビランド:ダブルタップ(2019年製作の映画)

3.9

 世界一楽観的なポスト目次(黙示)録映画『ゾンビランド』の続編。

 保守度がマシマシで銃規制から脱却できないアメリカのオス=タラハシー(彼は子離れができない!)やら、ヒッピーに惚れる少女、ヒッピーの
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アナと雪の女王2(2019年製作の映画)

3.7

 泣いてる子どもも泣き止むダークな『アナ雪』パート2『アナと雪の女王2』。 
 ディズニープリンセスに付き物だった「恋愛」と「パートナー」に対し「ほっとけ馬鹿野郎」と高らかに謳った前作『アナ雪』。本作
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アイリッシュマン(2019年製作の映画)

4.7

 『ゴッド・ファーザー』以後のギャング映画の開拓者が自ら、そのジャンルの棺桶を作る『アイリッシュマン』。
 実録ギャング映画×マーティン・スコセッシ監督×主演ロバート・デ・ニーロとくると、『グッド・フ
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ターミネーター ニュー・フェイト(2019年製作の映画)

3.6

 オンボロのPCと見間違うほどに再起動を繰り返す「ターミネーター」シリーズ、三度目の再起動にして、ついに『ターミネーター2』の正当な続編が本作『ターミネーター:ニュー・フェイト』。 
 『ターミネータ
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ブライトバーン/恐怖の拡散者(2019年製作の映画)

3.3

 「もしもスーパーマンが反抗期だったら」型アンチ・ヒーロー映画『ブライトバーン』。 
 養子として迎えた我が子の様子が、12歳になってからオカシい……という『オーメン』的「ウチの子変なんですけど」ホラ
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IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。(2019年製作の映画)

4.0

 驚異の上映時間2時間49分!さらに驚くのはその上映時間のほとんど、登場人物を驚かす事に割く驚愕の時間配分!ジェットコースターに乗りながらお化け屋敷を何軒もハシゴする映画体験『IT THE END “>>続きを読む

楽園(2019年製作の映画)

3.7

 和製『ジョーカー』なんて宣伝されたら、『丑三つの村』は一体どんな顔をしたら良いんだ的、地獄の地方都市ムービー『楽園』。 
 ある閉鎖的な田舎町を舞台に、ある少女失踪事件から始まる複数の登場人物のドラ
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存在のない子供たち(2018年製作の映画)

4.3

 自分を産んだ罪から両親を告訴する驚愕の導入から、12歳の少年の視点で子育て、ストリートの成り上がり、疑似家族モノ、恋愛と、正直「重い問題をオトナがこんなにドラマチックにして良いのか」とこちらが戸惑う>>続きを読む

アナベル 死霊博物館(2019年製作の映画)

3.5

 「この死霊博物館にあるモノは全てに死霊が込められておる、絶対に触ってはならんぞ」「触ったわ」「何に!?」「全部よ」 というさながら4コマ漫画な爆笑必至のツカみが最高な『アナベル 死霊博物館』。 
 
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ジェミニマン(2019年製作の映画)

3.6

 ウィル・スミスのギャラより高い金額で、若ウィル・スミスを創るという試みも異常なのですが、その今スミスと若スミスとのアクションを120fps/3D/4k 撮影で撮りヌルヌル化させるという試みも狂ってい>>続きを読む

マレフィセント2(2019年製作の映画)

3.6

 『眠れる森の美女』関係ナシ!人気の悪役マレフィセントの裏話がいつの間にか、性格の悪さを煮詰めた姑vs姑を見せられる怪作。最高!
 
 子離れ、異民族を分裂させる指導者という深掘りしようのあるテーマも
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イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.8

 「もしもビートルズの存在しない世界に行ったら」という『だめだこりゃ』的出オチ設定から、ビートルズの布教を促す映画『イエスタデイ』。
 流石にビートルズの「ビ」の字も知らない私は口をつぐもうと思いまし
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