茶一郎さんの映画レビュー・感想・評価

茶一郎

茶一郎

映画を教養としてお勉強、日々精進。
23歳、お笑いグランプリを企画運営して今年で4年目になります。
ドラマの記録も頑張ります
「映画鑑賞のための映画鑑賞」
劇場鑑賞メインで、後はその予習のための鑑賞としています
無言フォロー失礼致しますm(_ _)m

映画(1294)
ドラマ(81)

レベッカ(1940年製作の映画)

4.3

 「サスペンスの神様」ヒッチコックによるアメリカ進出映画。タイタニック号についての映画企画が頓挫、まさに沈没し、この『レベッカ』の製作に至りました。
 そんな本作『レベッカ』はヒロインの結婚から始まる
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ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

4.0

 『ワンダー 君は太陽』これがいわゆる障がい者を主人公とする泣かせの物語を揶揄する「感動ポルノ」的な様相を越えた、非常に見事な作品でした。

 顔が変形する遺伝性の病気・トリーチャーコリンズ症候群に苦
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忘れじの面影(1948年製作の映画)

4.4

 愚かな男と、純真な女性、二人の悲劇。本作『忘れじの面影』は今まで他者、特に異性と不誠実に接して来た人にしてみれば、下手なホラーよりも怖いラブロマンスに見えるかもしれません。

 プレイボーイのピアニ
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輪舞(1950年製作の映画)

4.5

【記録】巡る巡る、タイトル『輪舞』の通り沢山の男女が踊り手を変えるように巡らせていく恋愛模様を、こちらも踊るようなカメラワークで捉える、とにかく楽しい作品。

 しばしば映画におけるカメラワークを表現
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ガス燈(1944年製作の映画)

4.3

 「夫がそんな事をするはずが無い」。主人公ポーラ(イングリッド・バーグマンが美しい!)は、お金持ちの紳士グレゴリーから求婚。出会って二週間で結婚し、ポーラのロンドンにある屋敷で同棲を始めるも、グレゴリ>>続きを読む

生きのびるために(2017年製作の映画)

4.3

 『リメンバー・ミー』が受賞した2018年(第90回)アカデミー賞において、二番目に有力だとされていた作品。本作『生きのびるために』は各国のアニメ賞ではすでに常連である、『ブランダンとケルズの秘密』、>>続きを読む

レディ・バード(2017年製作の映画)

4.2

 「私は何かを成し遂げる人になる!」、「でも夢はまだ無い」。車の中、二人きりの空間で母親に小言を言われたら、そのまま走る車から飛び去ってしまおう。フワフワと地に足がついていないが故の自由と、「何者」に>>続きを読む

万引き家族(2018年製作の映画)

4.4

 カンヌ国際映画祭で最高賞・パルムドールを獲得した、21年ぶりの邦画となった『万引き家族』。本作は是枝裕和監督の作品中で最も世界的な評価の高い『誰も知らない』を、撮影監督・近藤龍人氏の素晴らしい闇使い>>続きを読む

デッドプール2(2018年製作の映画)

4.1

 今度の「Fワード」は「ファッ○」ではなく「ファミリー」だ!寝かしつけた良い子も起こして良しな『デッドプール2』!
 過激な暴言、下品な言葉遣いもさることながら、自身が映画の中のキャラクターである事を
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少年は残酷な弓を射る(2011年製作の映画)

4.1

【短】16歳目前で惨殺事件を起こした青年ケヴィン、その加害者家族、母エヴァの苦悩を描く『少年は残酷な弓を射る』。
 カンヌを中心に高い評価を受けていた女性監督リン・ラムジーが、初めて原作付きに挑んだ作
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天才マックスの世界(1998年製作の映画)

4.3

 ウェス・アンダーソン監督が自身のスタイルを確立させた作品。
 シンメトリーを始めとする幾何学的な画作りとカメラワーク、ポップな色使いと完璧なカラーコーディネート、アクションと劇伴とのリンク、映画の世
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犬ヶ島(2018年製作の映画)

4.4

 (恥を承知の表現で)「世界最高のオサレ監督」ウェス・アンダーソンによる、「ニホン」を舞台にしたストップモーション・アニメーション『犬ヶ島』。
 ドッグ病という病気が蔓延し犬たちが「犬ヶ島」に追放され
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ゲティ家の身代金(2017年製作の映画)

4.0

 おそらく2017年で、映画の内容を差し置いて製作過程がスキャンダラスだった映画No.1、『ゲティ家の身代金』。
 しかしそのスキャンダルで最も我々を驚かせたのは、少年へのセクハラによる名優ケヴィン・
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アンソニーのハッピー・モーテル(1996年製作の映画)

3.7

【短】今や世界最高のオサレ監督、ウェス・アンダーソン監督の長編監督デビュー作。本作『アンソニーのハッピー・モーテル』(邦題は物語とほとんど関係なし)は、ご機嫌な主人公アンソニーの精神病院脱走から始まり>>続きを読む

仁義なき戦い 代理戦争(1973年製作の映画)

4.3

【短】『仁義なき戦い』シリーズ第二作目。番外編的な『〜広島死闘篇』の次の作品に当たります。
 本作『代理戦争』 は、シリーズに新しく登場する神戸の二大組織・明石組と神和会との代理として、今までに登場
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ランペイジ 巨獣大乱闘(2018年製作の映画)

3.9

 スマホカメラの画素数も、理想の男性の身長も、何でもかんでも大きければ大きいほど良いものですので、とっても大きな怪獣が出てくる本作『ランペイジ』は良い映画です。

 ブラッド・ペイトン監督 & ドウェ
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誰かに見られてる(1987年製作の映画)

3.4

 御歳80にも関わらず、年に1~2本のペースで映画を撮ったり、『ゲティ家の身代金』でのケビン・スペイシー出演部分を9日間で撮り直したりと、勢い衰えぬリドリー・スコット大先生の監督初期におけるラブロマン>>続きを読む

フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

4.6

 フロリダ、夢の王国「ディズニー・ワールド」のお隣にある安モーテルに住む人々に魔法をかける映画『フロリダ・プロジェクト』。本作『フロリダ・プロジェクト』は、夢も希望もない悲痛な現実を力強く生きていく6>>続きを読む

タンジェリン(2015年製作の映画)

4.3

 一見、古き良きハリウッド映画が始まったのか、と思わせるオープニングクレジットから始まるクリスマス映画。しかし映画が始まってすぐ「ファッキン!クリスマス!」でそのムードさえぶち壊す。
 ヒールをはいた
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孤狼の血(2018年製作の映画)

4.3

 劇中の台詞「警察じゃけぇ、何をしてもええんじゃ」をそのまま映画にしたような「映画じゃけぇ、何をしてもええんじゃ」。映画なのに何でもできない不寛容な時代に東映が送る、暴力、不謹慎、エロ、反権力、何でも>>続きを読む

仁義なき戦い 広島死闘篇(1973年製作の映画)

4.3

【短】戦争で死ねなかった若者の悲劇を描く本作『広島死闘編』は『仁義なき』シリーズとしては番外編ですが、これがまた大傑作。

 物語は大友連合会と村岡組との抗争を背景に、前半は『仁義なき戦い』と同じくヤ
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仁義なき戦い(1973年製作の映画)

4.5

 全漢(男)必修、いや全人類必修映画。仁義なき世界で、ただ一人仁義を貫く男から仁義を学ぶ映画。
 第二次世界大戦から一年、戦争という大きな暴力に取って代わり発現した組織による暴力、その暴力に青春を捧げ
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ザ・スクエア 思いやりの聖域(2017年製作の映画)

4.1

 何という「お笑い」。ドス黒い方の紛うこと無き「お笑い」映画です。
 「ザ・スクエア」という正方形は、「すべての人が平等の権利を持ち、公平に扱われる」という「思いやりの聖域」。本作『ザ・スクエア』は美
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アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダル(2017年製作の映画)

4.1

 トリプルアクセルに成功した一瞬、その一瞬という人生のピークを引き伸ばす映画の残酷さ。社会がフィギアスケーターに求める「女性像」の枠からハミ出してしまった女性の悲劇というか、魔女裁判の「魔女」に自らな>>続きを読む

犯罪都市(2017年製作の映画)

3.9

 記憶に新しい『新感染』にて素手で大量のゾンビをなぎ倒していたアイツ、マ・ドンソクが凄い。「このマ・ドンソクがすごい!」大賞受賞映画『犯罪都市』、本作は中国からやって来た犯罪集団を一斉に検挙した事実を>>続きを読む

映画は映画だ(2008年製作の映画)

3.8

【短】映画に「リアルさ」を求めるあまり、アクション映画にリアルなヤクザを起用!そんな非常にトンデモな設定な本作『映画は映画だ』は、漢(おとこ)と漢の熱い友情を画く切ない一本です。

 自身の男性性の欠
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アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(2018年製作の映画)

4.4

 今やハリウッド大作の主流でもある「ユニバース化」の最先端を突き進んでいたマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の最高到達点を見せつけられると同時に、このまま「映画」の体勢を保つのならその限界>>続きを読む

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

4.7

 猛烈に愛おしい映画『君の名前で僕を呼んで』。もう10時間ほど上映時間が長くても観ていられる、この映画を後10回観たら10回とも別の感覚が得られる、そんな豊かで愛おしい映画でした。

 夏の北イタリア
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我は神なり(2013年製作の映画)

3.7

【短】信仰宗教、ダム開発により水の下に埋もれてしまう村、娘を愛せない父親。とにかく露悪的な物語で、登場人物は全員クズ、とてもあの大エンターティメント作『新感染』のヨン・サンホ監督作とは思えない、とても>>続きを読む

いぬやしき(2018年製作の映画)

3.1

 「パパな、会社やめて機械の体で食ってこうと思うんだ」型アクションヒーロームービー。本作『いぬやしき』は、末期癌による余命宣告を受けた主人公・初老の犬屋敷壱郎が、突如、機械の体に生まれ変わりヒーローに>>続きを読む

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

4.3

 語彙力が吹き飛ぶ凄さです。
 一度、冷静になっても、バットマンとガンダムとキングコングと『AKIRA』の金田バイクと……とが同一作品内に登場するなんて凄すぎます。「◯◯ユニバース」の流行によりキャラ
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すてきな片想い(1984年製作の映画)

4.0

『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』から『スパイダーマン ホームカミング』、『デッドプール』と、最近はその多大な影響がハリウッド超大作にまで見えるようになったティーン・コメディのパイオニア=ジ>>続きを読む

レジェンド/光と闇の伝説(1985年製作の映画)

3.8

 一つ一つの画に命をかけた、最高の映像美を誇るファンタジー映画。
 『エイリアン』、『ブレードランナー』と、映画史を動かす金字塔を二作続けて作ったリドリー・スコット監督がその次に撮った作品が、本作『レ
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女は二度決断する(2017年製作の映画)

4.3

 不謹慎な表現ですが、面白い。本作『女は二度決断する』は実在の極右テロ組織NSUによるテロ事件を基にしていながら、(カンヌコンペ作品らしからぬ)高い娯楽性を楽しめる一本です。
 ベルリン最高賞を獲得し
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パシフィック・リム アップライジング(2018年製作の映画)

3.4

 全世界の大きな男の子の皆さん、お待ちかね。
 怪獣そして巨大ロボットモノをハリウッドのビッグバジェットで、しかも今やアメリカ映画界のトップに到達している「メキシコのオタク番長」=ギレルモ・デル・トロ
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LUCY/ルーシー(2014年製作の映画)

3.6

【短】いやはやトンデモ。本作『LUCY』は、初期作『ニキータ』、そして最新作『ヴァレリアン』までリュック・ベッソンが理想として描き続けてきた「強い女性」像をアップデートする作品と思いきや、行く所まで行>>続きを読む

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