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必殺仕置屋稼業の62355シネマ5のレビュー・感想・評価

必殺仕置屋稼業(1975年製作のドラマ)
4.5

90点

必殺シリーズ 第6弾
主水シリーズ 第3作目📺長文御容赦🙇‍♂️
エントリーをお願いしていたタイトルです🤗

定町回り同心になった主水は、女髪結いのおこうから声をかけられ ‘仕置’ の依頼をされる🙏
突然の依頼に戸惑いを隠せない主水だったが、凄腕の殺し屋・市松の仕事を目撃したばかりだった主水は再び裏稼業への復帰を意識し始める...⚔️

これも思い入れの強いシリーズです📺
主水に加えて、‘必殺仕置人’ で ‘棺桶の錠’ を演じた沖雅也のシリーズ復活に当時ワクワクしたものでした
しかも、沖が演じる ‘市松’ は他の組織の仕事も引き受けるという一匹オオカミの虚無的なキャラクター...竹串を駆使した殺しの演出は必殺史上屈指の出来...扇子の使い方も素晴らしすぎました🎋第10話「姦計が見えた」では竹とんぼを駆使した仕置きもありました💥

さらに当時話題になったのは、新克利演じる破戒僧 ‘印玄’ のキャラクター🤗
少々躁鬱気味で女好きの怪力坊主の必殺技 「屋根落とし」は豪快な力技でした💪
第3話の「紐が見えた」で仕置きされた ‘江幡高志’ のアドリブから定着したと言われる 「止めて❗️助けて❗️」の叫び声とともに悪が果つる描写に苦笑しながらも釘づけになったものです...当時中学生だった私のクラスでは ‘止めて、助けて’ がプチブームだった🤗
なお「止めて、助けて」パターンは第15話「欺瞞が見えた」でいったん封印されて、その後 第27話「大奥が見えた」で「屋根突き落とし」型が復活するまで様々な力技で仕置きを展開していました💪
今でも謎なのは、毎回どうやって印玄が屋根まで悪人たちを登らせていたかということ...誰か分かる方、教えてください🙇‍♂️

サブタイトルのフォーマットは「一筆啓上◯◯が見えた」
第2話「罠が見えた」、第3話「紐が見えた」のみ漢字1文字、他は2文字が入ります
ナレーションは前作「必殺必中仕事屋稼業」で女元締めを演じた草笛光子🗣
‘一筆啓上火の用心、今日日柄も良いようで貴方のお命もらいます...’ の名調子で始まるオープニングも良かったですね👍

ここでおススメエピソードを...📺
第1話 「地獄が見えた」
仕置き屋チーム結成の回、市松が冷酷で虚無的なキャラを炸裂させて登場したのが神でした、印玄が銭湯の釜場で薪を引き裂いて登場するシーンも印象的でした🤭

第6話 「怨霊が見えた」
毎年お盆になると思い出すエピソード、誘拐された子供の救出と仕置きを同時進行で実行するという荒業の回、市松の登場の仕方もカッコいい👍

第7話 「邪心が見えた」
仕置屋が ‘今井健二’ 演じる同心に追い詰められて行くエピソード、印玄の仕置きが不気味ながら愉快、スチール写真を組み合わせた連写モードで市松の仕置きを演出するのも斬新でした🤭

第15話 「欺瞞が見えた」
後に「必殺からくり人」で女元締めを演じて必殺レギュラーとなる ‘山田五十鈴’ の必殺デビュー作、前作の「必殺必中仕事屋稼業」で実娘・嵯峨三智子が出演したことが縁になっての ’必殺‘ デビューでした📺

第19話 「業苦が見えた」
これは必見のエピソード、主水が唯一斬ることの出来なかった強敵が登場、仕置きする親玉を演じるは 佐藤慶、市松でさえ逃げ出してしまった最強の敵でした😱

第 22話 「狂言が見えた」
これは印玄が手を焼いてしまった仕置きの回で、かなりイライラを募らせながらも豪快な力技で蟹江敬三をねじ伏せます💪

第27話 「大奥が見えた」
ゲストに竹下景子(2度目のゲスト出演)を迎えた回、冒頭の伏線を仕置きのシーンで回収する主水の仕事ぶりにニンマリ、久々に印玄が元祖 ’屋根落とし‘ へと回帰したのは最終回への布石だったのか🤔

第28話 「崩壊が見えた」
他の組織の仕事でドジを踏んだ市松のせいで組織がほころんで行く最終回、殉死者まで出てきて茫然となったのを覚えています、また主水への秘めた想いを吐露するおこうの姿にも涙、クライマックスは市松の処遇を巡る最後の大立ち回りを主水が繰り広げます...市松への気遣いをさり気なく示す主水の優しさ...あのおにぎりには泣けました🍙😢

本作の最終話の結末により主水は牢屋敷回り同心へと格下げ、そのまま「必殺仕業人」へと主水は続投して行きます⚔️

‘せん’ と ‘りつ’ (合わせて ‘戦慄’ 😱)の主水イビリにも拍車がかかり、ホームドラマ的な要素が本格的に入ってきたのも本作あたりからでした📺