バカリズムの本ネタなんじゃないかと思うほど、あらすじからは想像できないほどのゆるい笑いが絶え間なく続いていて、殺人を決意した人物の行く末を見ているとは思えないほど、普通すぎる2人のやりとりに不謹慎にも微笑ましくなってしまう。
連続ドラマとして、主人公たちが本気を出すのは最終回になってから。これが人生の本質というか、普段はゆるゆるっとしていても、やるときはきちっとやれば良いのではないか？常に気を張っている必要はないのではないか？ということを提示してくれている。
皆そんなものかというところがうまくでていて、そしてなんでもない日常の幸せさがうまく出ているんじゃないかなと思う。ミステリーやサスペンス観点では物足りない面はあるかもしれないが、この作品の視点はそこじゃないので、オチも含めてとても良かった。
映画化するとのことだが、言ってしまえば大半はカットしても問題ないようなシーンの連続(そこがこの作品の一番の良さでもある)だが、どこを切っていくのかが気になる。
