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彼らが生きる世界のayukoのネタバレレビュー・内容・結末

彼らが生きる世界(2008年製作のドラマ)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

これどこにも配信されていなくて、久しぶりにDVDレンタルして見ました。

ヒョンビンがソンヘギョと共演して恋人になったドラマということで、楽しみにしていたのですが、実際見てみると、色々気になる点があり、配信入ってないのもわかるかも?という感想ではありました。

まず、ヒョンビンは良いです! 全出演ドラマ・映画の中で最も普通の青年を演じていると思いました。御曹司でも兵士でもCEOでも犯罪者でも王様でも無い、一般人。実はこのドラマしか演じてないんじゃないかとw 貴重!w

ヒョンビン演じるジオは、テレビ局で働くドラマ監督。仕事が大好きで、先輩や仕事仲間にも慕われ、頼られていて、楽しそうに働いています。「雪の女王」とか見た後だとですね、幸せそうで良かったね~とか思ってしまったw

そして理想の彼氏!(ただし途中まで)。ヒロイン・ジュニョンも監督で、ジオとは学生時代の先輩後輩で元恋人。同じ職場で働く二人が寄りを戻して付き合いはじめます。

ワガママ彼女が怒っていてもなだめて、仕事もフォローしてくれるし、教えてくれる、家事する、親とも仲良くしてくれる、完璧! 第4話 ジオがジュニョンを抱き抱えてベッドに運ぶシーンがめちゃくちゃかわいかった。第5話 彼女をおんぶしながら掃除機かけてるシーンも最高!

そして、このドラマの気になった点。まず、ヒロイン・ジュニョンの性格。賞を取った才能ある若手監督、という役どころですが、とにかく性格がキツい。仕事現場で怒鳴り散らす、俳優や脚本家にも言いたい放題で高飛車。

いや〜、一緒に仕事したくないタイプだわ〜っていう感想でしたw 監督って、撮影現場では一番偉くて、王様や社長みたいな存在で、いかにその場の俳優やスタッフの心を掴んで、思い通りに動かせるか、が才能の一つなんじゃないかなと思っていました。

こんなに怒鳴り散らしてる監督、皆が付いていかないし、実際、ドラマの中にもそういうエピソードもありました。この人の仕事を見て、好きになるかなあ。顔はとても可愛いし、ジオと2人の時は可愛いかったけど、全然好きになれませんでした。

そしてドラマの大筋、これがイマイチ。全体的にはテレビ局の仕事と恋を描いた作品だと思うのですが、テレビドラマを情熱を持って作り上げる現場、面白くなりそうなんだけど、仕事絡みの大筋ストーリーがあんまり無いんですよね。

「今日放映されるドラマなのにまだテープが届いてない!」とか、「1ヶ月家に帰ってない!何ヶ月も2時間しか寝れない!」みたいな場面が結構出て来るんですが、これ多分、本当にドラマの撮影現場で起こっている事なのかなと思いました。

「シークレットガーデン」最終話をその日の朝まで撮ってた、なんて話を記事で見たことがあったし(本当に!?)、今は違うかもしれないですが、殺人的スケジュールで撮影されてた時代もあったんだろうなと想像します。

その現場の話が、「ドラマチックでそのままドラマになりそう!」っていう感覚であんまり大筋考えず書いた脚本?なんて思ってしまった。

単発のトラブルが色々起こるけど、ライバル監督が引き抜かれる話はどうなった?とか、2時間しか皆寝てないのに、運動会やってる場合?とか、あれ、めちゃくちゃなスケジュールで撮影しないと間に合わない件、どうなった?とか、突っ込みたくなったり、回収されないエピソードも多かったような気がします。

もうちょっとテレビ局全体の、「視聴率が低迷して、ドラマチームごとリストラになりそう」とか、「局ごと買収されそう」とかですね、局内でもめてた皆が一丸となって協力してチームで達成する!みたいな、大筋ストーリーが欲しかったです。

メインはオフィスラブ、なんでしょうかね。ジオが突然病気になり、理由を伝えずにジュニョンに別れを告げ、(ここから最高の彼氏ではなくなるw)、再度寄りを戻す、というストーリーラインですよね。

でもこれも結構中途半端だったかなあ。あんなに冷たくしていたのに、急に寄りを戻すんだから、相当の大事件感が欲しかったです。結局、病気も大丈夫そうだったし、仮にもし大丈夫じゃなかったとしても、彼女のためだったとしても、いつかばれるんだから、正直に真実を伝えるべき!と思ってしまった。(良くあるけど、相手のために、って嘘付く話、が好きじゃない…)

ラブラインだと、新人女優と監督の話の方が好みでした。冷たい才能ある男に恋した彼女が一途に想い続け、ついに陥落するって話ですねw

でも、ヒョンビンとソン・ヘギョのラブラブシーンは可愛いかったし、しかもガチカップルという事で、見どころです!

また、ヒョンビン、他作品では一般人の役を演じていないので、等身大の人間に見える唯一の作品、理想の彼氏が想像できる、という意味では、オススメしたい!
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