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ウ・ヨンウ弁護士は天才肌のayukoのネタバレレビュー・内容・結末

ウ・ヨンウ弁護士は天才肌(2022年製作のドラマ)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

大人気作やっと見れた。周回遅れ!

自閉症の新人天才弁護士、ウヨンウの法廷ドラマ。世界中で大ヒット、2022年一番話題だった作品ですね!

大ヒットしてるし見ないと!と思っていたものの、腰が重かったのは、障がい者ヒロインが、嫌なことはあっても周囲に受け入れられれて頑張る、っていう感動話?って予想してしまったから。

確かにまあ、そういう話ではあるのですが、予想を上回る出来の良さでした!

まず、メインの法廷ドラマが良かった!ヨンウの天才的な閃きで裁判に勝つ!のは、爽快感あって良い。でもそれだけじゃなくて、依頼人が正しく無いのに勝たせてしまって後悔したり、裁判相手に好感を持ってしまったり、人間ドラマが溢れていて飽きさせなかった。

知的障がいの女性がレイプされた事件で、「障がい者にも悪い男に恋する自由がある!」って主張した話や、女性の不当解雇を争った事件など印象深かった。人権派の女性弁護士さん、最初はウザキャラに見えたけど、段々魅力的に見える良脚本でした!色々な実裁判が元ネタになってるそうですね。なるほど!

ラストの着地も良かった!実母問題にもしっかり着地できた気がするし、突然母と和解、とかしないのも良かった。派手目なラストの裁判の話に上手く組み込んでいたのもお見事でした!

ラブラインも良かった!ヨンウが恋するジュノは、心優しい完璧男子。躊躇しながらジュノは自分の恋心を認め、付き合い始める2人は可愛くて多幸感! その後、別れてしまう理由にも説得力がありました。悩みながらハードル越えた2人、良かった!

ただ、ジュノに恋はしなかったかな? 優しくて一途のイケメン、文句無しの完璧男子ではあるのですが、完璧すぎるのかも?もうちょっと子供っぼい人、というか私がツンデレ好きなだけかもw

意地悪してた腹黒同僚ミヌが、スヨンの好意を知ってあせってた方が可愛かった。ギャップが良いですね!2人の話はもうちょっととあっても良かったな。

全体、人の善意に溢れていて、素晴らしいのですが、こんなに甘く無い!って思う人も、いるのかなと思う。

でも、少なくともこういうテーマの作品が世界中で見られたのは凄い事だったと思う。ヨンウのような人が身近にいたら、世界に優しく受け入れられますように、と見た人は皆思うはずだから。

素敵シーン

第9話 ヨンウに告白されて躊躇していたジュノがついにヨンウに告白するシーン

ジュノ「話があります」
ジュノ「好きです 
好きすぎて
これじゃ…まるで病気です」

病気です、が良いですね! ジュノが躊躇する気持ちもわかる気がするし、ハードル乗り越えた恋!が伝わります!

第11話 事故を見てパニックになったヨンウを落ち着かせたジュノ

ヨンウ「シンさんの事故があった時
抱き締めてくれて
ありがとうございます」
ジュノ「ああ、あれですか いいんですよ」
ヨンウ「自閉症の人は…」
ジュノ「感覚過負荷の時、
体を圧迫すると、落ち着くんですよね」
ヨンウ「はい、そのとおりです」
ジュノ「フランスには、そんな人のため
“抱擁椅子“が」
ヨンウ「“抱擁椅子“?」
ジュノ「はい、体を包み込むような背もたれで、座ると内側が膨らんで
抱き締めてくれるんです」
ヨンウ「それは韓国でも買えますか?」
ジュノ「必要あります?」
ヨンウ「えっ?」
ジュノ「僕かなります 専用の抱擁椅子に」
(ヨンウが照れて笑う)
(ゆっくりキスする2人)

専用の抱擁椅子!ってパワーワードですね!w 多幸感溢れるキスシーンでした!

第16話 実母のテスミに息子の罪を償わせようとヨンウが説得するシーン

ヨンウ「私は みんなと違うから
なかなか溶け込めないし
嫌われることも多いです
それでも平気です
これが私の人生だから
私の人生は
おかしくて風変わりだけど
価値があって美しいです」

目頭が熱くなる名演説シーンでした!

2022年NO.1作品は優しさ溢れる良作でした!
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