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マンハントのTomTomのレビュー・感想・評価

マンハント(2017年製作のドラマ)
4.2
プライドばかり高いポンコツ石頭の集まりFBIという組織のクズっぷりがよく分かった。
「ザ・サーペント」でも思ったがポンコツ石頭を相手にしながら心折れることなく犯人捜しを続けられる意思は尊敬する。

鑑賞後に「ユナボマー自らの言葉」も見たが、あちらが表のストーリーでこの「マンハント」は裏のストーリーと言った感じだった。
「ユナボマー~」では本人の証言やインタビューから、生い立ちを交えてセオドア・カジンスキー(テッド)に焦点を当てたつくりになっていた。弟夫婦など事件の関係者本人の証言映像などもあったが「マンハント」の役者によく似ていた。ただフィッツの話がでてこなかったのが非常に解せない。「マンハント」を見ていなければフィッツの功績を知ることはなかっただろう。

双方のドラマを見て、テッドの主張する産業社会の行く末に対する考え方はよく分かったし納得できる部分が多々ある。が、なぜこんな頭の良い人が、爆破による殺人という手段で主張するのか訳が分からない。
いろいろ要因となっているであろう描写があるが、同じような経験をしている人も世界中にはいるだろうし、そういう人たちがみなテッドのように暴力的な思考を持っているわけではない。よく分からないが何かがきっかけでこのような人間ができてしまうんだろうな。
あとマスコミもテッド並みに人の気持ちが分からない連中だということが改めてよく分かった。
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