ロビン

浜の朝日の嘘つきどもとのロビンのレビュー・感想・評価

浜の朝日の嘘つきどもと(2020年製作のドラマ)
3.9
福島中央テレビ開局50周年記念オリジナルドラマとして昨年放送。
いやー、これはめちゃめちゃ笑えてそして泣かしてもくれる素敵なドラマだった。

冒頭から初めて会う高畑充希が竹原ピストルに話してる内容全部噓なの爆笑!
映画館の館長がこれまた「あいつは息するように嘘をつく」って言われてるぐらいの嘘つき〜笑
そして吉行和子まで「余命幾ばくもない」って嘘を皆んなに言ってるらしく「閉店セール」と呼ばれてるっていうのも笑える。

劇中全く売れない映画監督竹原ピストルは死にたがっていた。
そして「死のう」とか「死にたい」と思っている人間に変に説教垂れて「死んじゃだめだ!」とか「生きろ!」とか真っ当なこと言うんじゃなくて、死に場所を一緒に探してあげる高畑充希と館長の優しさが沁みた。
死に場所一緒に探されたら死ぬなんて、なんだかバカらしくなってくると思う。
特に立入禁止区域での館長の弟が自殺した話とカラスの話にはちょっとゾッとしたけれど。。。。

それと舞台となるミニシアターで上映してたのが冒頭は「天使にラブソングを」と「ベルリン天使の歌」の二本立て。
これは「天使」繋がりじゃなくて竹原ピストルの死にたい心情を表現してるのかな。
中盤に「家族ゲーム」と「しとやかな獣」の二本立て。
そしてラスト「生きる」と「素晴らしき哉人生」のニ本を持ってくるあたりがめちゃめちゃニクイ!

心に残った名台詞。
「死ぬのは勝手だけどバイトぐらいしてから死ねよ!」
「試写会観てタダで観たのに金返せと思った映画初めて」
「自分の限界知ることが死ぬ程悔しいって知らなかった」
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