キリスト教のことはよくわからんのでその辺の内容がちゃんと伝わってる感じはしてないが「人として生きることとは自分の責任を受け止め自分のためではなくこの一つの世界のために動くこと」みたいなのを感じた。
シスターのおばさんが特に顕著で何を言われても「自分が悪いんじゃない」みたいな、なんなら「よくも私にそんなことを言えるわね」と他責的行動をずっとしてた。
「起こること全ては神とか他人とかに起因したものだ、私はそれに従っている。
それに従わないお前らが間違っている、それは許されざる冒涜だ。」を聖書を引用することで説得力があるように聞こえさせているだけ。
必要なのはそれに従うのではなくそれを元に自分で考えて行動することだったのにね。
ただ、この話で一番面白かったのは吸血鬼くんのガバガバ行動です。
神父を信徒として眷属に加えたのはたぶん埋まってた教会にいたことから昔からやってたんだろうしそれをよしとした邪教が昔あったんだろうなでまぁいいんですが
①神父に連れられて島に上陸、神父のコートと帽子を貰って猫の血を吸いながら悠々とお散歩してたら人に見つかって逃げる羽目に、なんで逃げた?
②猫の血吸ったあと死体を放置したので嵐で全部漂着、証拠残すなよ
③深夜に人を音で誘い込んで食べる、声真似してて草
④お散歩に満足したのか教会に帰ってきて眷属増やす準備してたら普通に見られたので突発的に殺害して眷属化、これが結果的に最終的な敗因に
⑤教会に集まった島民の前に着飾って登場、ちゃんと着てるのがもう面白い
⑥発砲されておこ、撃ってきた奴を殺して眷属化するがそのせいで神父が自分のやってきたことを見つめ直すきっかけができる
⑦大晩餐会開幕、もうご飯食べることしか頭にないので何されても鬱陶しいなぐらいで流したところ火をつけられたり翼を切り裂かれたりして日の出から逃げられなくなり死亡(明示はされてない)
なんでやってること全部ガバなの?
所詮本能だけで生きてるやつはカスってこと?
海外特有の知性がある生物とはうんたらみたいなの?
せっかくだから吸血鬼くんが飛ぼうともがくも飛べず陽の光で消えるところをちゃんと描いて欲しかった…