たけひろ

クイーンズ・ギャンビットのたけひろのレビュー・感想・評価

クイーンズ・ギャンビット(2020年製作のドラマ)
5.0
素晴らしかったー!

10分、20分、或いは1話だけを観て、うーん…とやめてしまう作品の多い中、こんなにも没頭して、一気に観てしまったドラマは久し振り。

「クイーンズ・ギャンビット」

そのタイトルの意味。

詳しくないので全く知らなかったけれど、チェスのオープニングでの戦略のひとつだそうで、クイーンを犠牲にすることで優位に立つ狙いがあるんだって。

主人公のエリザベスの才能と人生のメタファーとなっていた。

メタファーが上手く決まってる作品、大好物。

物語は至って王道。

しかしながら、感情を台詞で説明することなく、表情や行動で描いて、こちらに想像させることで、目の離せないものとなっている。

ドラマならではの、序盤の登場人物が再登場!のエモさもある。

恩人シャイベルさんとのエピソードは全部好き。

わかっていたよ、あの展開。

でも、泣いた。

(例の10ドルに関しては、おいおーい!だったけれど笑)

ちなみに、小説が原作で、故ヒース・レジャーも初監督作品として、エレン・ペイジ主演で映画化の製作を進めていたそうです。

何かで見たことあるなと思ってたベニー・ワッツ役のトーマス・ブロディ=サングスターは、「ラブ・アクチュアリー」でドラムを叩いてた少年だった。

すっかりイケメンになって…

主演のアニャ・テイラー=ジョイは、「マッドマックス」の次回作で若き日のフュリオサを演じるそうで、とても楽しみ。

やー、脚本、演出、演技、撮影、照明、美術、編集、音楽、衣装、メイク、ヘアメイク、どれをとっても最高のお仕事で大満足。

鳥肌ものだった最終話「エンドゲーム」でのアッセンブルなラストでは拍手しました。

母がいた。

恩人がいた。

義母がいた。

ライバルがいた。

仲間がいた。

なにより、チェスがあった。

きみは孤独じゃなかった。

良かったね、ベス。
たけひろ

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