素晴らしかったー!
10分、20分、或いは1話だけを観て、うーん…とやめてしまう作品の多い中、こんなにも没頭して、一気に観てしまったドラマは久し振り。
「クイーンズ・ギャンビット」
そのタイトルの意味。
詳しくないので全く知らなかったけれど、チェスのオープニングでの戦略のひとつだそうで、クイーンを犠牲にすることで優位に立つ狙いがあるんだって。
主人公のエリザベスの才能と人生のメタファーとなっていた。
メタファーが上手く決まってる作品、大好物。
物語は至って王道。
しかしながら、感情を台詞で説明することなく、表情や行動で描いて、こちらに想像させることで、目の離せないものとなっている。
ドラマならではの、序盤の登場人物が再登場!のエモさもある。
恩人シャイベルさんとのエピソードは全部好き。
わかっていたよ、あの展開。
でも、泣いた。
(例の10ドルに関しては、おいおーい!だったけれど笑)
ちなみに、小説が原作で、故ヒース・レジャーも初監督作品として、エレン・ペイジ主演で映画化の製作を進めていたそうです。
何かで見たことあるなと思ってたベニー・ワッツ役のトーマス・ブロディ=サングスターは、「ラブ・アクチュアリー」でドラムを叩いてた少年だった。
すっかりイケメンになって…
主演のアニャ・テイラー=ジョイは、「マッドマックス」の次回作で若き日のフュリオサを演じるそうで、とても楽しみ。
やー、脚本、演出、演技、撮影、照明、美術、編集、音楽、衣装、メイク、ヘアメイク、どれをとっても最高のお仕事で大満足。
鳥肌ものだった最終話「エンドゲーム」でのアッセンブルなラストでは拍手しました。
母がいた。
恩人がいた。
義母がいた。
ライバルがいた。
仲間がいた。
なにより、チェスがあった。
きみは孤独じゃなかった。
良かったね、ベス。