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クイーンズ・ギャンビットのKINのレビュー・感想・評価

クイーンズ・ギャンビット(2020年製作のドラマ)
4.3
主演のアニヤ・テイラー=ジョイに拍手👏

超天才が井の中から解き放たれて、強者を薙ぎ倒していくプロットはシンプルにアガるし、それを味方につけていく展開は心地が良かった。

2話、養子に入った最初の夜。「らしさ」を象徴するかのようなベッドを突き破って、天井でチェスに興じる様は、自分のアイデンティティに気づく瞬間でもあり、とても象徴的な場面だなと思った。

最後の着地もすごく良かった。
政治利用を促された電話の直後、すっと車を降りてソビエトの民が嗜むチェスに混じっていく。彼女が初めて教わった"何者でもない"用務員さんとの交流の原点回帰でもあり、スポーツやカルチャーやはたまた何かを好きでいること、は政治のしがらみなんて超えて、国境を超えるんだという力強さを感じた。

あとはインテリアとかファッションも毎話毎話可愛くて素敵だった。

最終決戦の場所、007みたいでカッケー。
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