しっとりしてるけどガチンコのスポ根
序盤はかなり手垢にまみれた設定(孤独な天才のサクセスストーリー)なので無理があるかのように思われたけどどんどん馴染んで説得力を持ったのはひとえに役者の力
観る側が分かりやすくベスと感情を同期できるように(恐らく意図的に)演じていないので、ベスの感情の機微を想像で補う必要があって、それがチェスの棋譜一つ一つと有機的に結合することで物語がある種の切実さを帯びている…
脚本と演者の職人芸やでこれは…すげぇ…
街並みやファッションなど美術の良さも相まって退屈する瞬間がまったくない
レキシントン・ニューヨーク・パリ・モスクワで音楽の組み立て方変えてるこだわりも素敵
個人的にはクレオが大好きだからもっと登場して欲しかったな